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[総体]市船の素材系GK北畠、「一気ではなくても」アピール続けて正守護神の座を

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[8.2 全国高校総体決勝 市立船橋高 1-0 流通経済大柏高 Eスタ]

 3年ぶり9回目の全国高校総体優勝を果たした市立船橋高の登録メンバー17名の中、サブGKの北畠新輝(3年)は唯一出場機会がなかった。

 だが、GKというひとつのポジションを争う者として、彼が持っていたのは出場できなくてもチームを支えるという心構え。「優勝できてとても嬉しく思っているし、サブとして出ない代わりにチームの手伝いとかに気を回して、(正守護神である井岡が)ケガとかした時のために準備してやってきたので、ちょっとでもサポートで優勝に貢献できたと思います」と胸を張った。

 今大会の全6試合で先発フル出場したGK井岡海都(3年)の陰に現時点では隠れているものの、登録192cmの長身と高い身体能力を持つ北畠の素材感は十分。大学関係者からも注目されているという。本人はまだチーム内で勝ち取ることのできていない信頼を得るための日々。今月下旬に再開するプレミアリーグEASTなどトップチームの公式戦で出場機会を獲得することを目指す。

 まずは練習、私生活の部分から。「一気ではなくても、少しずつ違いを見せて今後のプレミアとか選手権でピッチに立って活躍できたらと思っています」。この日は井岡と優勝を讃え合った北畠。だが、ロッカールームに戻った時から、新たな競争はスタートしている。

[写真]優勝を喜ぶ北畠(右)と井岡(写真協力=高校サッカー年鑑)

(取材・文 吉田太郎)
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