beacon

清水ユースMF滝裕太はサポーターの言葉に奮起、今季初弾含む大会5発で得点王

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.4 クラブユース選手権(U-18)決勝 FC東京U-18 2-0 清水ユース 味フィ西]

 準優勝した清水エスパルスユースのMF滝裕太(2年)は、大会通算5得点を記録。FC東京U-18FW久保建英大宮アルディージャユースFW小柏剛と並んで、得点王の個人賞を手に入れた。「チームがいてからこその得点王なので、チームのみんなに感謝したい」と謙虚に言う。

 決勝戦では4-4-2の2列目左サイドへ入り、ドリブル突破で相手ゴールへ迫った。またFKのキッカーを務めてはチャンスメイクもした。しかし準決勝までの6試合で5得点を挙げてきたMFは決勝では不発。チームも零封負けを喫し、「自分のプレーが全然できなかったのでとても悔しいです」と反省しきりだった。

 とはいえ、今季のプレミアリーグEASTでは、不振の時を過ごして無得点が続いていたが、全国大会で“開花”したのは間違いない。きっかけはサポーターの方から「お前はもっと点に絡んだり、覚醒しろ!」「今大会で爆発しろ!」と激励されたことだった。この熱い言葉に奮い立ったMFは、2年生ながら清水の攻撃を支え、得点王の活躍。14年ぶりの決勝へチームを導いたのだ。

 「サポーターさんから言われたこと。それに応えられたのは良かった」と振り返るMFは「ずっと点を取れていなかったので、今大会で5点取れたことは良かった。でももっと個人で打開できないといけないと思うので、それが今後の課題だと思います」と先を見据えた。

「決勝とか大きな舞台でも、自分のプレーと結果にこだわっていきたいというのが課題。今後はもっと練習して、もっと上手くなって、来年こそは優勝したいです」

 2年前、清水エスパルスジュニアユースに所属する中学3年生だったときの高円宮杯全日本ユース選手権(U-15)では、1回戦でFC東京U-15深川に1-4で敗れていた。全国舞台でのリベンジを誓った今回のファイナルでも0-2の敗戦。必ずや、次こそFC東京を倒すと滝は力を込める。

 プレミアリーグEASTの再開は8月27日。奇しくも清水のホームにFC東京を迎える。早くもリベンジの舞台がやってくるのだ。16歳のMFは「3週間後にはまたFC東京と戦うことができるので、その試合では今度こそ絶対に勝ちたい」と闘志を燃やしていた。

(取材・文 片岡涼)
▼関連リンク
【特設ページ】第40回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

TOP