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FC東京U-18日本一に攻守で貢献した1年生MF平川怜「まだまだ夏休みはあるんでどんどん変えていきたい」

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[8.4 クラブユース選手権(U-18)決勝 FC東京U-18 2-0 清水ユース 味フィ西]

 8年ぶりのタイトルを勝ち取ったFC東京U-18のU-17日本代表MF平川怜(1年)は、今回の全国大会でユースでのプレーに自信を掴んだ。日本クラブユース選手権(U-18)大会は全7試合に出場。特に決勝トーナメント4試合は全て先発出場して優勝に大きく貢献した。「この大会で自分はかなりチームに貢献できるようになってきたというか、今までは引っ張られている方だったんですけど、この大会を通じて自分の良さを出せるようになってきている。きょうのプレーはあまり納得いっていないですけど、これから中心選手としてやっていきたい」

 今年9月に17年U-17W杯出場を懸けたAFC U-16選手権を戦うU-16日本代表の柱のひとり。高校1年生だが、世代を代表するプレーメーカーはU-18チームで開幕当初から出場機会を得てきた。当初はフィジカル面に加え、イメージなくボールを持った時に相手のプレッシャーを受けてしまうなどスピード感にも戸惑ったという。だが、「この4か月くらいで成長した。自分は守備もできないといけないと思いますし、代表でも、チームでも意識して、意識変えてやってきてそれが結果に表れてきている。自分の中では、はじめプレミアリーグ出た時よりは奪う回数増えたと思うし、体当てても負けなかったりしてきている」。今大会は球際の激しさ、ボールを奪う部分でも貢献度高く、川崎F U-18との準決勝では鮮やかにDFを振りきって決勝点となるゴールも決めた。
 
 本人も首を振ったように、決勝では不用意なボールロストから決定的なシュートを放たれるシーンもあった。納得の行く内容ではなかったが、ボール運び、奪い切る強さなど攻守において個の高さを示した決勝。優勝の立て役者のひとりと言える活躍だった。そして「かなり嬉しいです。自分が育っているFC東京で日本一という結果。それをサポーターたちに届けられて良かったです」。サポーターやコーチングスタッフ、関係者たちに優勝を届けられたことを何より喜んだ。

 日本一を掴んだMFはこの夏、さらなる個のレベルアップに挑戦する。7月のU-16日本代表オマーン遠征は1勝2分で終了。個人、チームとしての危機感、変わらなけれなならないという思いを持って帰国してきた。「この夏、代表の遠征とか無い中でどれだけレベルアップできるかというところだったので、それは出来る限りどんどんレベルアップしていきたい。チームとしても内容も良くなかったし、遠征も無い中で個を伸ばすしか無い。(U-16代表の)みんな意識してやっていると思っているし、自分は絶対にやらないといけないと強烈な危機感を持ってきた。まだまだ夏休みはあるんでどんどん変えていきたい」。クラブユース日本一を勝ち取った直後から「満足はしていられない」「アジア突破して世界に行く」と次へ視線を向けていた注目MF。この夏、1日足りとも無駄にせず、誰よりも意識高く、誰よりも成長して秋を迎える。

(取材・文 吉田太郎)
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