beacon

5試合目の無失点で頂点に立ったFC東京U-18の196cmGK波多野、ミランで活躍する17歳GKが刺激に

このエントリーをはてなブックマークに追加

[8.4 クラブユース選手権(U-18)決勝 FC東京U-18 2-0 清水ユース 味フィ西]

 J3でも2試合に出場しているU-19日本代表候補GK波多野豪(3年)は決勝の90分間を今大会5試合目の無失点で終えた。クロスをほぼ完璧に処理していた波多野だが、1本キャッチミスをしたシーンも。それだけに「そこはボクの甘いところなので、ミスを減らしてゼロに抑えられたらいいと思います」とより1本へのこだわりをもってプレーすることを誓っていた。

 登録196cmの超大型守護神は日本一になったことを全力で喜びながらも、大会を通じて2点を奪われていることを指摘する。まだまだミスが出ていることも確か。「決勝ゼロで終われたのは凄く嬉しいですけれども、結局大会通して2失点しているので、そこはまだまだ甘いところであり、これがプロだったらもっと失点してしまうかなと思うので、もっとゼロにこだわって大会をゼロで終われるようにこだわりたいです」。
 
 ユースの試合で無失点を続けることができなければ、U-23チームやトップチームでは通用しない。トップ昇格が有力視されている守護神は、今から妥協することなく勝敗を分ける一本のシュートを止めることにこだわっている。

 7月には青森山田高のU-19日本代表GK廣末陸のFC東京加入内定が発表された。今後代表チームを含めて切磋琢磨していくであろう存在。もちろん、彼のFC東京加入は刺激になっているが、波多野は「イタリアでドンナルンマがセリエAで出ているので、そっちの方が刺激を受けている。ボクの1個下がセリエAで、それもACミランで出ているのでボクも(早く)J1、そしてドイツとか、セリエAとかでもデビュー出来たらと思います」。自分よりも年下ながらも、世界トップレベルのリーグで30試合に出場し、堂々たるプレーをしている17歳GKジャンルイジ・ドンナルンマを刺激に世界を目指していく。

 今回の優勝は「素直に嬉しかったです」と笑顔を見せたポテンシャル十分の守護神。世界を視野に、またミスしないこと、無失点することにこだわりながら成長を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】第40回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

TOP