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8.6原爆の日に広島がホームで勝利「すべての広島の人に捧げる試合になった」 名古屋は15戦未勝利

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[8.6 J1第2ステージ第7節 広島2-0名古屋 Eスタ]

 サンフレッチェ広島がホームで名古屋グランパスに2-0で勝利した。広島の勝利は2試合ぶり。年間勝ち点を40にのせた。名古屋は第2ステージ未勝利で最下位のまま。年間未勝利は15戦に伸び、年間順位も16位と降格圏を抜け切れずにいる。

 広島が8月6日に開催された特別な一戦を勝利で飾った。試合は開始2分と早々に動く。MF青山敏弘が出したDFの裏へのパスにFWピーター・ウタカが反応。絶妙なトラップでコントロールすると、左足で流し込む。名古屋のDFも転がるボールをかき出そうとするが、ゴールラインを割った。

 追加点も前半のうちに決まる。前半22分、左サイドからのCKを獲得すると、抜群のポジショニングでニアに入ったFW宮吉拓実が頭で流し込み、リードを広げた。広島は宮吉が同42分に負傷退場するアクシデントはあったが、後半も名古屋の反撃を落ち着いてかわし、2-0で快勝を収めた。

 先制点で勢いを作ったウタカも「青山から美しいパスが来た。上手く決まってよかった」と笑顔を見せる。8月6日、広島にとっての原爆の日に、ホーム広島で勝利を挙げたことについては、「プロとしてできることは、こうしてお客さんにいいプレーを見てもらうこと。すべての広島の人に捧げる試合になったと思う」と神妙に語った。

 対する名古屋の未勝利は15戦に伸びた。前節から3バックを採用し、横浜FMを完封していた守備陣だが、この試合では開始2分で失点。攻撃陣ではFWシモビッチをベンチスタートさせるなど変化を与えたが、歯車がかみ合うことはなかった。これで第2ステージは7試合を終えて、6試合無得点のわずか1得点。課題が山積している。


●[J1]第2ステージ第7節 スコア速報

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