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復帰即退場のダヴィに大久保「昔の俺みたい」

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[8.6 J1第2ステージ第7節 川崎F4-0甲府 等々力]

 年間15位と残留圏ぎりぎりに位置するヴァンフォーレ甲府は0-4の完敗で2連敗を喫した。降格圏となる16位名古屋、17位湘南とはわずかに勝ち点1差。佐久間悟監督は「少なくとも半分勝って勝ち点を35まで持っていかないと残留できない。最低でも1勝1敗ペースでいかないと難しいと思っている」と、残り10試合で5勝をノルマに掲げた。

 この日は練習参加を経て3日に入団が発表されたばかりのFWダヴィもベンチ入り。後半15分からピッチに入ったが、「コンディション的にはまだ少し厳しい。スピード感がないなという印象を受けている」と、動きにキレを欠いた。しかも後半40分に一発退場。最低でも1試合の出場停止になることは確実で、残留への切り札となるはずが、いきなり出鼻をくじかれた格好だ。

「昔の俺みたい」とは川崎FのFW大久保嘉人の言葉だ。後半40分、大久保はFW稲垣祥からファウルを受け、転倒。起き上がって稲垣に詰め寄ると、離れた位置からダヴィが駆け寄ってきた。「全然関係ないのに遠くから来て」(大久保)、小競り合いに発展すると、ダヴィが大久保の顔面をはたいた。

 顔を抑えて倒れ込む大久保。木村博之主審は迷わずダヴィにレッドカードを提示した。わずか25分間のプレーに終わったブラジル人FWについて佐久間監督は「私の位置からは見えなかったが、ダヴィは仲裁する形で入ったと思う」とかばい、「彼は『自分は何もしていない。なぜ退場させられるのか理由が分からない』と言っていた」と、この日報道陣の取材に応じなかった助っ人FWの言葉を代弁した。

(取材・文 西山紘平)

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