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両エース共演の壮絶な上位対決…札幌が都倉のAT劇的弾で清水に競り勝つ

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[8.7 J2第27節 札幌3-2清水 札幌ド]

 J1昇格を目指す首位の北海道コンサドーレ札幌と5位の清水エスパルスの一戦は、後半アディショナルタイムに決勝点を奪った札幌が3-2で勝利した。4連勝で10試合負けなし(8勝2分)とした札幌が首位をキープ。一方の清水は3連勝とはならなかった。

 試合は開始早々に動く。札幌は前半5分、相手のパスミスを見逃さなかったDF福森晃斗がハーフェーライン付近からダイレクトでDFの裏にロングパス。これに反応したFW内村圭宏が抜け出し、右足で押し込んで札幌が先制。同11分にもMF深井一希のフィードをFW都倉賢がPA手前でボールをおさめ、相手DFと競りながらも右足シュートに持ち込んだが、GK杉山力裕に止められ、早々の追加点とはならなかった。

 1点ビハインドとなった清水は前半27分、右サイドの深い位置からMF石毛秀樹が上げたクロスをフリーでニアに飛び込んだFW鄭大世がヘディングシュートも枠を外れる。すると、ピンチを逃れた札幌が追加点を奪取する。同28分、GK杉山へのバックパスに内村がプレッシャーをかけ、ミスを誘発。苦し紛れに蹴り出したボールをMFヘイスが受け、トラップから右足アウトで無人のゴールに流し込み、2-0とした。

 だが、札幌は前半32分にアクシデント発生。追加点を挙げたヘイスが負傷し、担架でピッチを後にした。代わりにMF石井謙伍が入っている。2-0で折り返した後半は清水の反撃を受ける場面が多くなる。それでも同10分に左CKからMF上里一将が左足でゴール前に入れると、クロスバーを叩くなど、少ないチャンスで効果的な攻撃を展開していった。

 1年でのJ1復帰に向けて首位・札幌から勝ち点を奪いたい清水は後半30分、ゴール前での混戦から鄭大世が左足を振り抜くも左ポストを直撃。直後の同31分にもMF河井陽介のクロスから鄭大世が放ったヘディングシュートがクロスバーに嫌われたが、跳ね返りにつめていた途中出場のFW北川航也が右足で押し込み、1点差とした。

 さらに今夏加入のFW長谷川悠をピッチに送り込み、猛攻に出た清水。すると後半39分、途中出場のMF村田和哉が右サイドから上げたクロスを相手に競り勝った鄭大世がヘディングシュート。GK金山の手を弾いてゴール右に決まり、2-2と試合を振り出しに戻した。

 試合はこのまま引き分けに終わるかと思ったが、後半アディショナルタイム4分に札幌が勝ち越しに成功する。自陣でのFKから素早く前線に送ると、DFの裏に出されたボールに都倉が相手DFより一瞬早く左足で触り、決勝点。今季13点目とした都倉は試合後のヒーローインタビューで、「0-2から追いつかれて精神的にはきつかったが、みんなが耐えて、最後に絶対チャンスはあると思っていた。それを決めることができて良かった」と安堵した表情を見せた。

●[J2]第27節 スコア速報

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