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MF旗手が3戦連続弾!順大がびわこ大に完封勝ちで18年ぶり4強:総理大臣杯

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[8.10 総理大臣杯準々決勝 びわこ大0-1順天堂大 ヤンマーフィールド]

 第40回総理大臣杯全日本大学トーナメント準々決勝が10日に行われた。ヤンマーフィールド長居の第2試合では順天堂大(関東8)がびわこ成蹊スポーツ大(関西4)に1-0で勝利。18年ぶりの4強入りを決めた。12日に行われる準決勝では日本体育大と対戦する。ヤンマースタジアム長居の第2試合では桐蔭横浜大(関東1)が立命館大(関西3)と対戦し、0-0からPK6-5で競り勝った。

 立ち上がりから互いに縦へ仕掛けていく攻撃の応酬となるが、得点にはつながらずに時間は過ぎる。びわこ大は前半24分、左サイドからDF曽根田穣(4年=愛媛ユース)がドリブルで駆け上がる。味方へ強く要求しながら中へ折り返すも、GK中村研吾(3年=四日市中央工高)にキャッチされた。その後はなかなか見せ場をつくれない。

 対する順大は2回戦で退場したため、この日はDF坂圭祐(3年=四日市中央工高)が出場停止。それでも代わって入った主将のDF矢部純也(4年=本庄一高)とDF村松航太(1年=清水ユース)のCBコンビが踏ん張る。

 攻めてはルーキーコンビが存在感を発揮した。前半42分には右クロスに合わせ、FW浮田健誠(1年=柏U-18)がファーサイドへ飛び込むが、わずかに合わない。同44分にはカウンターから左サイドへ仕掛けたFW旗手怜央(1年=静岡学園高)がドリブルから自らシュートを打つも、サイドネット。決定機を得点にはつなげなかった。

 それでも0-0で折り返して迎えた後半8分、旗手は二度目のチャンスを逃さない。センターライン付近からドリブルで前進した旗手は、中央から右へ流れながら、強く右足を振りぬいた。鋭い弾道のシュートはゴールへ突き刺さった。旗手の今大会4点目で順天堂大が1-0と先制する。

 びわこ大は後半開始からMF田村大樹(4年=四日市中央工高)に代えて、FW堂安憂(3年=創造学園高)を投入。失点後の同14分には青山に代わって、2戦連発中のFW清川流石(2年=愛媛ユース)を送る。しかしその後のチャンスは相手守護神の好セーブに阻まれたほか、オフサイド。1点が遠い。後半32分にも縦パス一本で裏を狙うがCB村松にクリアされた。

 1点を守りきりたい順大は後半35分、中盤でセカンドボールを拾い続けたMF室伏航(3年=市立船橋高)に代わり、フレッシュなMF石上輝(2年=堀越高)を送った。同43分にびわこはDF荒木大輝(3年=旭川実高)に代わり、ルーキーFW上村大悟(1年=立正大淞南高)を投入。1点を奪いにいく。

 しかし、その後は順大が冷静に試合を進める。同45分にはMF貫場貴之(3年=富山一高)に代わり、10番FW佐野翼(4年=清水商高)を入れる。後半アディショナルタイム1分には、びわこ大が決定機。曽根田が左サイド角度ない位置から折り返し、最後は清川が狙うも決めきれない。

 その後はスコアは動かずに試合終了。16年ぶりに夏の全国へ乗り込んできた順大が1-0で勝利し、3位で終えた1998年大会以来となる18年ぶりの4強入りを決めた。

(取材・文 片岡涼)

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