beacon

仙台、ブラジル人2トップそろい踏み弾で2連勝! 柏はDF鎌田が“かつての庭”で2失点に絡む

このエントリーをはてなブックマークに追加
[8.13 J1第2ステージ第8節 仙台4-2柏 ユアスタ]

 ベガルタ仙台がホームで柏レイソルに4-2で勝利し、第2ステージ2度目の2連勝を飾った。柏は前々節まで3連勝を収めていたが、これで2連敗となった。

 試合は立ち上がりから激しく動いた。前半15分、MF藤村慶太が左CKを蹴ると、PA内中央で合わせたのはFWハモン・ロペス。頭で叩きつけるようにゴール右へ決め、仙台が先制に成功した。

 前半19分には昨季まで6シーズン仙台でプレーしていた柏DF鎌田次郎のパスを藤村が高い位置でカットし、素早く前線のFWウイルソンへ。受けたウイルソンはPA内左に進入し、DF中山雄太のマークを振り切って左足でシュート。豪快にネットを揺らし、リードを2点に広げた。

 立て続けに失点を喫した柏は悪い流れが続く。前半24分にはキャプテンのMF大谷秀和が足を痛め、手で顔を覆いながらタンカでピッチ外へ運び出された。足を引きずりながら一度は戦線に戻った大谷だが、プレー続行は難しく、同29分にMF秋野央樹との交代で退いた。

 それでも柏は前半32分、PA内でFWディエゴ・オリヴェイラがMF三田啓貴に倒され、PKを獲得。キッカーのFWクリスティアーノが右足でゴール右上に決め、1点差に詰め寄る。クリスティアーノは甲府に所属していた6月18日の第1ステージ第16節仙台戦に続き、ユアスタ2試合連続ゴールとなった。

 さらに柏は前半40分、同43分にPA付近のいい位置で直接FKを獲得したが、クリスティアーノの1本目のキックは枠を外れ、2本目は壁を直撃。前半は仙台が2-1とリードして折り返した。

 前半の終わりから流れをつかみ始めた柏は後半7分にゲームを振り出しに戻す。2人の相手DFにマークされたディエゴ・オリヴェイラがうまく前にボールを流すと、右サイドから走り込んだFW伊東純也が反応。ドリブルでPA内右に進入した伊東は右足でゴール左に突き刺し、同点弾を奪った。

 そのままの勢いで柏が逆転に持ち込むかに思われたが、後半27分のプレーがターニングポイントとなった。左CKの流れから右サイドのMF奥埜博亮が右足でクロスを入れると、PA内の競り合いの中で元仙台の鎌田が元柏の仙台DF渡部博文を引っ張って倒し、PKを献上。同28分にキッカーのハモン・ロペスがGKの逆を突いて左足でゴール左に沈め、仙台が勝ち越した。

 ペースを取り戻した仙台は後半39分に加点。ウイルソンのパスを受けたハモン・ロペスがPA左脇から左足で速いクロスを送ると、スライディングでかき出そうとしたDF輪湖直樹のオウンゴールを誘発し、前半に続いて再び2点差とした。

 試合はそのまま4-2でタイムアップ。仙台はハモン・ロペスとウイルソンのブラジル人2トップが全得点に絡む活躍を見せ、2連勝を達成。昨季までの本拠地で2失点に絡んでしまった柏の鎌田にとっては、ほろ苦い凱旋ゲームとなった。

●[J1]第2ステージ第8節1日目 スコア速報

TOP