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いわきFC、粘り見せるもFC東京とのチャリティーマッチに敗戦

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[8.14 夢に向かってともに歩もうチャリティーマッチ いわきFC0-2FC東京 いわきグリーンフィールド]

 14日、福島県いわき市のいわきグリーンフィールドで、いわきFCFC東京によるチャリティーマッチが行われた。試合は2-0でFC東京が勝利した。

 FC東京は6人がFC東京U-18所属の選手ながら、トップチームで13日の神戸戦を出場停止で欠場したMF高橋秀人が出場するなど、豪華な陣容で臨んでいた。いわきFCにとっては格上が相手だったが、前半は互角のゲーム運びを見せた。しかしチャンスを決めきれない。前半25分に相手のミスからボールを奪ったMF新井伶治のシュートは枠上。直後には左サイドからのドリブルでFW吉田知樹がチャンスを演出するが、ゴールには至らなかった。

 そんな中、FC東京がワンチャンスを確実にものにする。いわきFCの前線からの素早いチェックになかなかリズムを作ることが出来なかったFC東京だが、前半30分、MF生地慶充のクロスをFW林容平が胸で落とすと、走り込んだMF鈴木喜丈が左足ミドルをゴール左隅に蹴り込む。流れるような攻撃から先制点を決めた。

 後半に入ると同時にいわきFCはGKを交代。オランダ人GKアンドレ・クルルに代えてGK大野将弥を投入。しかし後半はやや運動量が落ちたこともあり、FC東京に攻め込まれてしまう。少ないチャンスを得点に繋げようとするも、後半9分にあったFW平岡将豪がMF久永翼とのワンツーで見せた崩しは、わずかにオフサイドの網にかかってしまった。

 ただ粘りは見せた。後半19分にはDF古山瑛翔が奪われたボールを持ち込まれ、FW松岡瑠夢にシュートを許すが、クロスバーに救われる。同29分にはFKから頭で繋がれたボールを鈴木に押し込まれるが、これはGK大野がビッグセーブで弾ききる。最後に得点を奪おうと前がかりとなったところを突かれ、後半アディショナルタイムにカウンターから林にゴールを許したが、2082人が詰めかけた観衆の前で、Jクラブ相手に奮闘を見せた。

 スポーツメーカーのアンダーアーマーの全面サポートを受けて今季より生まれ変わったいわきFCは、公式戦の連勝を続けるなど、快進撃を見せている。現状ではJクラブ相手だと技術力の差を感じるが、「日本のフィジカルスタンダードを変える」を理念に掲げているクラブだけあって、フィジカルの差は感じさせなくなってきている。

 クラブは更なる強化を進めようと、8月13日と14日に2017シーズンへ向けた「第2回コンバイン」を開催した。約80名の応募があり書類選考を通過した33名が受験。13日の2次選考を通過した16名が14日に行われたゲーム形式のテストに参加した。急成長を遂げるいわきFCは、今後も着実な歩みを進めていく。

(取材・文 児玉幸洋)

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