beacon

[MOM1848]浦和東FW中村ジェフ清児(3年)_「エースになれ」指揮官厳命の規格外ストライカー

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.17 アンダーアーマーチャレンジカップ 郡山商0-4浦和東 多目的広場]

 狙い澄ましたループシュートが無人のゴールに吸い込まれた。浦和東高(埼玉)は前半3分、MF松本巧(3年)が右サイドからマイナスに戻したボールをFW中村ジェフ清児(3年)が右足でボールを浮かす。「キーパーが前に出ていたので、しっかりキーパーの位置を見て決めることを意識した」と冷静に流し込んだ。

 父がナイジェリア人、母が日本人のハーフという中村はスピードと身体能力が武器のストライカー。前半21分には鮮やかなターンでDFをかわし、左足でミドルシュートを打ったが、GKにキャッチされた。下がった位置でボールを受け、持ち過ぎる場面もあったが、ボールを持ったときのアイデアと技術はひと際目立っていた。

「監督からは『エースになれ』と言われている。チームが苦しいときに点を取れる選手になりたい」と話す中村について鈴木豊監督は「いいときはいいけど、ダメなときはダメ。前からの守備や背後への飛び出しも必要」と課題を挙げる。「相手にとって怖い選手になれ」。指揮官から常に言われている言葉だ。

 規格外のポテンシャルをいかにチームの中で生かすか。「チームは攻撃力が高い。しっかり点を取って、失点をゼロで守って勝ち切る試合をしていきたい」と選手権予選に向けて意気込む中村は「全国でも注目されるFWになれるように、毎試合、点を取っていきたい」と個人としての目標も口にした。

(取材・文 西山紘平)

●アンダーアーマーチャレンジカップ2016 SUMMER

TOP