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[MOM1850]東海大福岡FW及川翔五(3年)_例年以上に点を取る「東海の10番」、2試合連続ハット!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.18 ADIDAS CUP 2016 in FUKUOKA 東海大福岡高 8-0 崇徳高 グローバルアリーナ]

 今年の「東海の10番」は「例年の10番より下手くそと言われているんで」と微笑むが、同時に「自分は上手いというより相手に怖がられること、毎年の10番よりも点取ることを意識している」。東海大福岡高のFW及川翔五(3年)はこの日も抜群の得点力を発揮。2試合連続のハットトリックでチームの大勝に貢献した。

 前半13分にMF河野真吾への絶妙なラストパスでゴールをアシストした及川は26分にMF高橋健のスルーパスで抜け出してGKとの1対1から自身1点目。後半にはスペースへの動き出しとポジショニングの良さで2得点を加えた。「相手のボールを味方が取った時にDFのいないスペースを見つけて、速さを出せたので良かったと思います」。声を出してサイドや相手の背後への狙いをもたせるなどリーダーシップも発揮していた10番については平清孝総監督も「声出していたし、点にも絡んだ」と意識の高さ含めて高評価していた。

 これまではトップ下の位置でボールを受けてドリブルで仕掛けることの多かった及川だが、チームが前への意識を強めていることもあって、現在は相手の背後へ抜ける動きを強調している。武器であるドリブルの回数は減っているというが、「それで点も増えている。選手権までに落ちて受けるとか、抜けるところとか両方を上手くできれば点ももっと増えてくる」。昨年も主力を務めてゴールを連発してきたが、チームは東福岡高の壁に阻まれるなど全国へ行くことができなかった。それだけに「今年はもっと中心として引っ張ってヒガシに勝って全国に行くのが目標」とより絶対的な存在として、チームを勝たせるつもりでいる。

 この日は反省点もあった。「もっと声かけてワンタッチプレーして裏に抜けてとかできていなかった。そこができればもっと点も増えた」。現状に満足することなく、より厳しい試合でも点が取れるように細かい部分から高めていく。例年以上に点を取り、点を取ることにこだわる「東海の10番」。今年、東海大五高から校名変更した東海大福岡を福岡王者へと導き、その名を全国に知らしめる。

(取材・文 吉田太郎)
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