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神奈川大が横浜猛蹴に3発勝利!06年大会以来10年ぶりVで天皇杯本選へ

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[8.20 神奈川県選手権・天皇杯 神奈川県代表決定戦・決勝 横浜猛蹴1-3神奈川大 ニッパツ]

 第21回神奈川県サッカー選手権大会兼第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会神奈川県代表決定戦の決勝が20日にニッパツ三ツ沢球技場で行われた。準決勝でJ3クラブを破ったチーム同士の一戦。神奈川大が横浜猛蹴に3-1で勝利し、2006年大会以来となる10年ぶりの優勝。天皇杯本選出場を決めた。

 準決勝では神奈川大がYS横浜を2-1で下し、横浜猛蹴はSC相模原を1-0で下した。互いにJ3クラブを撃破してのファイナル進出。勢いに乗るチーム同士が激突した。

 10年ぶりVを狙う神奈川大は、来季のファジアーノ岡山加入内定のMF武田将平(4年=流通経済大付柏高)が累積警告により出場停止。立ち上がりこそペースを握っていたものの、決定的な場面は少なく、こう着状態が続く。

 徐々に流れはサイド攻撃を繰り返す横浜猛蹴へ。前半13分には右サイドから仕掛けたFW鳥毛雄一がミドルシュートも枠外。同18分には右サイドから仕掛けたFW齋藤翔太が倒され、FKを獲得。PA手前からMF内田大貴が直接狙うが、大きく枠を外れた。

 前半31分には鳥毛の右クロスからFW西田子龍が正面へ飛び込むがクリアされる。同33分には再びFKのチャンスを得たが、MF高原伸介の入れたボールは味方に合わず。その後も横浜猛蹴が押し込むが完全に崩す場面はなく、得点は生まれない。

 すると神奈川大が少ないチャンスをものにした。前半37分、FW吉田蓮(2年=新庄東高)のパスから右サイドへ抜け出たフリーのDF南祥巧(4年=横浜FCユース)がマイナス気味のクロスを入れる。ニアサイドへ飛び込んだMF河村英侑(3年=川崎F U-18)がヘディングシュート。これが決まり、神奈川大が先制。そのまま前半を折り返す。

 迎えた後半7分には神奈川大が追加点。MF丸山晃生(4年=帝京長岡高)の右CKからファーサイドのDF千田海人(4年=仙台ユース)がヘディングシュート。ゴールネットを揺らし、2-0と差を広げた。

 その後は神奈川大が余裕を持って難なくゲームを進める。後半20分には追加点のチャンス。ゴール前まで攻め込んだ吉田が決定機を迎えたが、GK若田和樹に阻まれた。

 まず1点を返したい横浜猛蹴は後半30分、右サイド抜けてのクロスからチャンスメイクするも、GK仲谷幸祐(3年=日大藤沢高)に止められる。同33分には攻め上がったDF仲宗根良太の左クロスに鳥毛が待ち構えるも、DFにカットされた。

 決定機が得点につながらずにもどかしい時間帯が続いたが、後半43分に横浜猛蹴が1点を返す。左サイド遠目の位置から高原の蹴り込んだFK。壁の後ろへ落ちたボールに途中出場のMF米山雄斗が反応。GKの目前へ飛び込み、押し込んだ。1-2に詰め寄る。

 その後も必死に同点弾を目指す横浜猛蹴。しかし後半アディショナルタイム3分に神奈川大が試合を決定付ける3点目。MF野澤祐弥(3年=富山一高)のゴールで再び2点差に突き放す。そのまま試合は終了。逃げ切った神奈川大が横浜猛蹴に3-1で勝利した。

 1997年、2006年大会に次いで、10年ぶり三度目の優勝を果たした神奈川大。神奈川県代表として、8月27日に行われる天皇杯1回戦ではFC町田ゼルビアと対戦する。

(取材・文 片岡涼)

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