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[全中]吉岡中の快進撃を支える廣嶋兄弟「兄弟で全国優勝を」

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[8.23 全中準々決勝 吉岡中2-0氏家中 富山南]

 吉岡町立吉岡中(群馬)の快進撃を支える兄弟がいる。背番号11番を背負ってプレーする兄・FW廣嶋大輝(写真左)は、準々決勝のさくら市立氏家中(栃木)戦でも前半2分に先制点を記録。1回戦から3戦連続ゴールとなった得点は、弟・DF廣嶋麟輝(同右)からのロングボールを受けて蹴り込んだものだった。

 吉岡中は2つの小学校から入学する町の中学校だが、スポーツのクラブ活動に力を入れている学校で、サッカー部以外にも野球部などが全国レベルだ。現在48人で活動するサッカー部も、今回で4回目の全中出場となっている。

 兄・大輝がサッカーを始めたのは小学校1年生の時。友達に誘われて、地元サッカークラブの練習に参加したのがきっかけだった。自然な流れで1歳下の弟・麟輝もサッカーを始めた。

 ただ、性格の違いに苦笑いを浮かべる。さらに兄弟は吉岡中に進学すると、サッカースタイルの異なりも見せ始める。「点を取るのが好き」という兄が一貫してFWでプレーを続けるのに対し、弟は中学に進学するとポジションを下げていった。そして半年前からはボランチからCBに転向。しかし10番を背負う麟輝がしっかりCBにはまったことで、チームの戦いぶりが安定し、今では作田大地監督も主将DF松岡迅と麟輝の両CBがチームの生命線と絶大な信頼を置いている。

 関東4強が目標だったチームはついに全国4強まで勝ち上がった。それでも麟輝は「常にチャレンジャーの気持ちは忘れてはいけない」と話す。「自分が決めて勝利に貢献したい」と闘志を燃やした大輝。「兄弟で全国優勝出来れば一番」という夢まで、あと2つに迫った。

(取材・文 児玉幸洋)
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