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[全中]青森山田3連覇!!暁星国際を終盤畳みかける

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[8.25 全中決勝 青森山田中4-0暁星国際中 富山陸]

 第47回全国中学校サッカー大会の決勝戦が25日、富山県総合運動公園陸上競技場で行われ、青森山田中(青森)が暁星国際中(千葉)を4-0で下し、3連覇を達成した。3連覇は東海大一中(静岡、1992~94、1996~98年に2度達成)以来、史上2校目。青森山田はここ5年で4度目の中学王者となった。

 5日間の過密日程で行われる今大会。決勝戦に進んだ2チームのみが5日連続での試合を行う。3連覇を目指す青森山田と初優勝を目指す暁星国際中が、今年の中体連サッカー競技の頂点を争った。

 青森山田のシステムは4-4-2。GK長濱北斗、DFラインは右からMF鈴木遼、DF田中将勢、DF太田海地、DF佐藤汰生。中盤の底にMF武田英寿とDF藤原優大が並び、右MFに工藤宙夢。左MFに小山嵐が入る。そして2トップはFW那俄牲海とFW粟津瑠来が務めた。

 対する暁星国際は3-5-2を採用。GK吉川健斗、DFラインは右からMF志岐真宙、MF櫻井翔太、DF石火矢啓介を並べる。DF平間利樹とMF佐藤優輝が両WBを務め、ダブルボランチにMF林洋太とDF池田直樹。トップ下にMF片桐真斗が入り、2トップをMF桑原大和とFW矢部優輝が形成した。

 緊張感のある展開が続いた。ボールを持つのは青森山田だったが、決定機を作り出すまでは至らない。前半10分過ぎには立て続けにCKのチャンスを得るが、先制点には繋がらない。

 暁星国際も守ってカウンターを狙うというサッカーを徹底するが、青森山田のオフサイドトラップにかかるなど、なかなかボールを相手ゴール近くまで運ぶことが出来ない。それでも前半終盤は暁星国際のペースになる。しかし前半26分のCKから佐藤がこの試合初めてとも言うべき決定的なシュートチャンスを迎えるが、枠に飛ばすことが出来ない。直後には右クロスを矢部が合わせるが、DFのブロックに遭ってしまった。

 後半に入ると再び青森山田がボールを保持しだす。後半10分に粟津がDFの裏に抜け出した場面は、シュートをGK吉川に止められたが、直後の同11分、右サイドから藤原がゴール前に抜け出すと、今度はきっちりゴールに流し込んだ。藤原の3試合連続ゴールとなる得点で、青森山田がスコアを動かした。

 ペースを掴んだ青森山田が、暁星国際を畳みかける。後半21分には強引な突破でゴール前まで持ち込んだ粟津が、グラウンダーのシュートを蹴り込んで加点。同24分には暁星国際MF志岐のハンドによって獲得したPKを武田が決める。同30分には粟津がDFのミスを見逃さずボールを奪うと、ドリブルで持ち込んでしっかりゴールネットを揺らした。青森山田が快勝で3連覇を達成した。

(取材・文 児玉幸洋)
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