[8.25 関西U-16～Groeien(育てる)～2016第8節 初芝橋本高 1-4 履正社高 伊勢ヴィレッジA]

　和歌山の名門、初芝橋本高は苦戦が予想された履正社高戦で我慢強い守りと、随所でテクニカルな崩しを披露。体力面での強みも発揮して後半半ばまで接戦を演じた。

　右MF梶川絢清は「(阪中監督が)見てくれていてAに上がるチャンスだったので、積極的にプレーしていた。まず1点先制されて、いつものグロイエンの試合やったらみんな落ち込んでテンション下がってしまうんですけど、きょうは気持ちを高めに持って行けていた」と振り返っていたが、阪中義博監督も帯同していたことで各選手のモチベーションも高い試合に。終盤突き放されて敗れたものの、阪中監督は「ようやったと思います」と評価する内容の90分間だった。

　同点弾はMF伊丹惇朗の絶妙なターンからのスルーパスとFW小川諒悟の抜け出しがもたらしたファインゴール。このゴールの起点になった梶川はこの試合でアピールしたひとりだ。本人は「ゴール前には行けていたんですけど、もっと積極的にシュート打ちたかったです。もっとシュートを打つことと、みんながテンション下がっている時にもっと自分から声出したりして、クロスの精度も上げていきたい」と反省していたが、チームのチャンスに絡む動きを見せた。

「全国に出たくて、全国にいっちゃん近い初橋に行きたかった」と梶川。大阪府の長野FC出身のMFは30分ほどで通学できるという和歌山の名門を進路に選んだ。現在はBチームだが、目標はトップに上がって全国で勝ち上がっていくこと。そのために日々貪欲にトレーニングを重ね、「チームにも貢献してもっと点取れるようになって、ゴールにどんどん絡んでいけるような選手になりたいです」という姿になることを目指す。

(取材・文　吉田太郎)

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