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[関西U-16~Groeien~]首位決戦敗れた神戸弘陵は“史上最弱”の評価覆すか?高野「這い上がっていきたい」

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[8.25 関西U-16~Groeien(育てる)~2016第8節 神戸弘陵高 1-4 興國高 伊勢ヴィレッジA]

 勝って最終節に優勝の望みを繋げたかった神戸弘陵高だったが、同点のチャンスを活かし切れずに惜敗。1年生のリーダー格であるMF高野裕維は「攻撃に人数掛けて失点してもいいから得点狙って行こうという形で最後はやっていました。惜しいところもあったんですけど最後決めきれなかったのが敗因になったと思います」と首を振った。

 神戸弘陵は昨年、プリンスリーグ関西とプレミアリーグ参入戦を制してプレミアリーグへ昇格。今年は2、3年生を中心に高校年代最高峰のリーグ戦の厳しい戦いの中で成長を遂げてきている。だが、現1年生の評価は決して高くないという。高野は「“史上最弱”と言われている。だからみんなで這い上がって行こうと。(評価は)悔しいです。本当に。悔しいからこそ練習からどんどん成長していきたい。今、だんだん試合をやっていく中で成長している。(先輩たちが)プレミアリーグにいるということでいい刺激をもらっているし、オレらもプレミアリーグに出れるように這い上がっていきたい」。低評価の悔しさをバネに全員で大きく成長する意気込みでいる。

 その中で司令塔役として期待される高野はこの日、コントロールタワーとして奮闘。スペースを縫うドリブルと正確なボールさばきが印象的だった。「相手来るのは分かっていたので、ボール来る前に回り見て判断とかしていました」。判断良くボールを動かすプレーが光っていたが、1失点のシーンに絡んでしまうなど本人にとっては不満の残る試合に。だからこそ「しっかり今、成長しないとプレミアリーグとか行っても通用しない。結果出して、アピールして、Aチームに上がっていきたい」と力を込めた。

 目標はボールをさばきながら、得点もアシストもできる選手。「45分(ハーフ)っていう長い時間で初めてだったんですけど、体力面でも精神面でも成長できたいい大会になったと思います」という「関西U-16~Groeien(育てる)~2016」の経験も活かして目標とする姿に少しでも近づき、同世代のチームメートたちとともに這い上がっていく。

(取材・文 吉田太郎)
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