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キレッキレの齋藤学 圧巻ゴールに「自分のリズムでドリブルできた」

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[8.27 J1第2ステージ第10節 横浜FM 2-2 鹿島 日産]

 キレッキレだった。横浜F・マリノスMF齋藤学はボールを受けると鋭いドリブルを開始。寄せてくる相手選手を軽やかにかわしては、好機を演出し続けた。

「前半が始まってからドリブルでなかなか取られることはなかったので、思い切って仕掛けられた」。その言葉どおり、序盤からエンジン全開。持ち場となる左サイドでボールを受けると中央に切れ込んで相手守備陣を混乱に陥れ、プレッシャーの厳しい中央の位置でボールを受けようとも鋭いターンで相手をはずして前線へとボールを運んだ。

 そして、1点のビハインドを背負って迎えた前半45分には左サイドからシュート性のクロスを送ると、ゴール前のFW伊藤翔が押し込んで同点ゴールを演出。シュートともクロスともとれるボールだったが「半々ですね」と振り返る。「しっかりした軌道でちょっと巻ければいいかなと思っていたので、あそこで思い切り曲がれば自分のゴールだし、曲がらなかったら誰かいると思っていた」。

 さらに後半35分には鮮やかな突破から一時は勝ち越しとなるゴールを奪う。センターサークル内でDF西大伍のパスをカットすると、一気にギアを上げてスピードアップ。寄せてくるDFファン・ソッコ、カバーに入ろうとしたDF昌子源を翻ろうしてPA内まで持ち込むと、右足アウトのシュートでゴールネットを揺らした。

「しっかり自分のリズムでドリブルできたことがすべて」と会心のゴールを振り返りながらも、5分後に追い付かれて2-2のドローに終わったこともあり「勝てなかったのは、自分も含めて力不足」と唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第2ステージ第10節2日目 スコア速報

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