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日本vsUAE 試合前日のハリルホジッチ監督会見要旨

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 日本代表は31日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行い、9月1日のW杯アジア最終予選・UAE戦に向けて最終調整した。練習前にはバヒド・ハリルホジッチ監督が公式会見に出席した。

以下、ハリルホジッチ監督会見要旨

バヒド・ハリルホジッチ監督
「大事な試合になるが、(UAEは)本当に良いチームだと思う。過去の対戦成績も五分五分の結果だ。最終予選ということで、我々にとっては大事な試合になる。いろんな準備をしてきた。いろんな困難もあるが、それに向けてトレーニングしてきた。明日の重要な試合に勝てるように期待している」

―清武と原口は昨日合流したばかりだが、明日の出場は問題ないか? UAEは長期間かけて準備してきたが?
「彼らは2か月かけて準備して、私には2日しかない。だからといって野心がないわけではない。2人の選手については、今のところ良い準備ができているし、よく寝れている。明日は少し難しい状況かもしれないが、彼らとしっかり話そうと思う。我々にとっては大きな問題だ」

―欧州はシーズンが開幕したばかりで、Jリーグはシーズンの真っ只中。選手間にコンディションのバラつきがあるが?
「それぞれいろんな事情を抱えている。もちろん長所も短所もある。たくさんの選手が欧州でプレーしている。彼らはリーグ戦が始まったばかり。そして残念ながら全員が先発では出られていない。リストを作るのが難しい時期でもある。国内組に関しては、この時期はかなり暑く、疲労もたまっている。どの選手を使うかはチョイスが本当に難しい。何人か痛みを訴える選手も出てきている。そういった困難がありながらも、明日の埼玉は超満員になると聞いている。選手にはできるだけの準備をしてくれと話している。このチームにはクオリティーも経験も十分にある。この試合をしっかりコントロールできると思う」

―2日間しか準備ができなかったということだが、明日の試合に向けて準備が万全ではないということか?(海外メディアの質問)
「映像をしっかり見て、たくさんの試合を分析してきた。UAEがどう来るかはすべて頭の中で把握している。彼らの長所も短所も把握している。ただ、グラウンド上の時間は少ない。いろんな戦術の話を選手にしないといけない。昨日はグラウンド上で1時間45分かけて戦術の練習をした。本来はグラウンド上のトレーニングに2週間かけないといけない。昨日は9個のテーマについてトレーニングしたが、それほど時間はなかった。グラウンド外では映像ミーティングをして、個人の映像も準備している。グラウンド上の準備期間がたくさんあるほうがうれしいし、何人かの選手にはもう1日、2日時間がほしい。メディカルスタッフは毎日、疲労回復に努めている。私も欧州と日本を移動しているので、回復具合はよくわかる。時には回復するのは簡単ではない。ただ、モチベーション、戦う意識のところは信頼している。我々のサポーターも助けてくれると思っている。

 我々の五輪代表のメダリストたちが国旗にサインをしてくれた。これはかなり美しいプレゼント。モチベーションはかなり上がっている。簡単な試合ではないが、UAEにとっても簡単ではないだろう」

―明日の試合で攻守のテーマになることは?
「1時間、2時間戦術の話はできる。個人についても組織についても、攻撃についても守備についても話せるが、そのためには時間がたくさん必要だ。それは選手にしっかり話そうと思う。細かいディテールを突き詰めている。小さなディテールが違いを付けると思う。戦術、フィジカル、メンタルも大事。メンタルも重要な要素になると思う」

―現行の最終予選になって初戦を落としたチームは予選を突破したことがないが?
「そのこともすべて把握している。シンガポール戦でも我々は経験した。フットボールではすべてのことが起こり得る。たくさんのことが前もって予測できない。そういうことも含めて、フットボールは面白いスポーツだなと思う。我々にとっては本当に大事な一歩になる。この試合に勝って、タイに勝つというのが我々の希望で、目的だ。2試合勝ちにいかなければいけない。相手は我々に何もプレゼントをくれないから、(勝利を)取りにいかないといけない。我々にとっても簡単ではないし、相手にとっても簡単ではないと思う。我々のチームが勝つためにすべてのことにトライしたい」

(取材・文 西山紘平)

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