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UAE監督、アジア杯での日本撃破は「過去のこと」

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 9月1日のW杯アジア最終予選で日本代表と対戦するUAE代表が31日、試合会場の埼玉スタジアムで公式練習を行った。練習後にはマハディ・アリ・ハッサン監督が公式会見に出席。「明日の試合は大きな試合。タフな試合になると思うが、良いスタートを切って、これからの予選に勢い付けたい」と意気込んだ。

 昨年1月のアジア杯準々決勝ではPK戦の末、日本を破り、4強入りしたUAEだが、指揮官は「それは過去のこと。1年8か月も前のことだ。明日は別の試合になる」と気に留めない。「どんな試合にも勝者と敗者がある。日本は今回の最終予選で予選突破を有望視されているチーム」と、あくまで挑戦者の立場を強調した。

 UAEは09年のU-20W杯で8強入り。当時の選手が現在のフル代表で主力を担うなど、黄金世代とも言われている。「2018年のW杯が多くの選手にとって最後のW杯になるだろう。2022年では遅い」。90年イタリアW杯以来、2度目のW杯出場に向け、UAEにとってはロシアW杯が集大成の大会でもある。

 UAEリーグは9月開幕のため、プレシーズンの時期を生かしてスペインや中国などで合宿を張り、約2か月間にわたって準備してきた。対する日本はJリーグがシーズン中で、欧州組はシーズン開幕を迎えたばかり。試合2日前にようやく全24選手がそろった。

「欧州でプレーしている選手が多いことはメリットだが、スケジュールがきついことも分かっている」。日本対策にも余念がない指揮官は「日本チームは世代交代のときを迎えていると理解している。若い世代と上の世代がうまくミックスしている」と分析していた。

(取材・文 西山紘平)

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