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バルサ、今夏13選手を放出 過去10年で最大規模の人員整理に

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 バルセロナは今夏、過去10年で最大の人員整理を行ったようだ。スペイン『マルカ』が報じた。

「私が就任してから最高のメンバーが揃った」。ルイス・エンリケ監督は先日、この夏の補強についてそう語った。GKヤスパー・シレッセン、DFサミュエル・ユムティティ、DFルーカス・ディーニェ、MFデニス・スアレス、MFアンドレ・ゴメス、FWパコ・アルカセル...。確かに、守備陣、中盤、前線とぬかりなく補強が行われている。

 その一方で、多くの選手がクラブを去ることになった。その数は実に13選手。そのうち8選手が完全移籍だ。これは過去10年で2014-15シーズン(L・エンリケ監督就任1年目)の15選手放出、うち7選手完全移籍に匹敵する数字である。

 今夏バルサが放出したのは、昨季定位置を確保していたGKクラウディオ・ブラーボとDFダニエウ・アウベス を除き、ミドルクラスの選手たちだ。C・ブラーボはGKマーク・アンドレ・テア・シュテーゲンの未来の守護神としての立場を明確にするため、D・アウベスはクラブの高額な年俸負担軽減のために放出された。

 カンテラーノ(下部組織出身選手)たちはトップチームで出番を確保できないまま、次々に新天地を求めた。FWムニル・エル・ハダディはP・アルカセル獲得オペレーションに含まれる格好でバレンシアに移籍。DFマルク・バルトラは移籍金800万ユーロでドルトムントに売却され、DFマルティン・モントーヤとFWサンドロ・ラミレスは契約解除の末に完全移籍を果たした。MFセルジ・サンペール、FWクリスティアン・テージョは復帰の可能性を残しながらも国内外のクラブへと渡っている。

 また補強の失敗策となった選手やチームに適応できずにいた選手、ベテラン選手たちも続々と放出された。DFドグラスはスポルティング・ヒホンに、DFトーマス・ベルメーレンはローマにレンタル移籍。MFアレクサンドル・ソングは契約を解除してルビン・カザンに向かい、“メッシ2世”と期待されたMFアレン・ハリロビッチはハンブルガーSVへと完全移籍(バルサ側に買い戻しオプション有)、DFアドリアーノ・コレイアはベジクタシュに売り飛ばされた。

 ルイス・エンリケ監督の言葉通り、バルサは近年例に見ない最高のメンバーを集めたかもしれない。一方、カンテラーノが生き残るのが難しくなり、出場機会を求める選手たちを高値で売却することもできなかった。クラブの方針に微妙なブレが生じる中で、2016-17シーズンが開幕している。

 なお、今夏バルサが放出した選手は以下のとおり。

クラウディオ・ブラーボ(マンチェスター・シティ) 移籍金1600万ユーロ(約18億円)

マルク・バルトラ(ドルトムント) 移籍金800万ユーロ(約9億円)

アレン・ハリロビッチ(ハンブルガーSV) 移籍金500万ユーロ(約7億円)

アドリアーノ・コレイア(ベジクタシュ) 移籍金60万ユーロ(約6800万円)

ダニエウ・アウベス(ユベントス) 移籍金ゼロ

サンドロ・ラミレス(マラガ) 移籍金ゼロ

マルティン・モントーヤ(バレンシア) 移籍金ゼロ

アレクサンドル・ソング(ルビン・カザン) 移籍金ゼロ

クリスティアン・テージョ(フィオレンティーナ) レンタル移籍

トーマス・ベルメーレン(ローマ) レンタル移籍

ドグラス(スポルティング・ヒホン) レンタル移籍

セルジ・サンペール(グラナダ) レンタル移籍

ムニル(バレンシア) レンタル移籍

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