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右サイドの責任を痛感…酒井宏「残り全勝する」

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 敗戦の責任を受け止めた。ホームにUAEを迎えた最終予選初戦、まさかの黒星発進から一夜明け、DF酒井宏樹(マルセイユ)は「しっかり責任を感じたい」と悔しさを滲ませた。2か月間の準備期間があった相手に「研究された」ことも、中東の笛も言い訳にはしない。「負けて失敗は最終予選では許されない。失敗しても勝たないといけない」。

 クロスから得点を演出できなかった。幾度となく右サイドから仕掛け、駆け上がってはクロスを供給したが前線にボールを合わせられない。「クロスを上げさせられている場面が多かった」と相手守備がそろったゴール中央に送るだけでは得点にはつながらず、「上げない勇気も必要だった」と崩しの場面に工夫が必要だったと反省した。

「高徳があれだけ選手を見て、前に行かせてもらっていたから、僕のサイドは絶対結果を出さなきゃいけなかった。受け止めています」。この日の練習では、逆サイドのDF酒井高徳 (ハンブルガーSV)と言葉を交わして擦り合わせも行い、6日のタイ戦に向けて気合いを入れ直した。

「向こうのチームはずる賢い。そこが試合を分けた」。UAE戦で日本代表はいずれもファウルを犯し、FKとPKから得点を献上。チームはバヒド・ハリルホジッチ就任当時から「ずる賢くなれ」と指導を受けてきており、試合の局所に「ずる賢さが足りなかった」という。酒井宏は悔しそうに表情をゆがめながら試合を振り返ったが、下を向いている時間はない。敗戦の責任を重く感じた上で「残り全勝する気持ちでいかないと」と前を向いた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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