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「無我夢中でやれた」MF関根、2アシストの活躍もゴールを渇望

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[9.4 ルヴァン杯準々決勝第2戦 浦和 4-0 神戸 埼スタ]

 浦和レッズのMF関根貴大が2アシストの活躍で4発完勝の立役者の一人となった。
 
 体を投げ出しながらの好アシストだった。前半39分、スペースに走り込んでMF青木拓矢のロングフィードに合わせて飛び上がると、体勢を崩しながらもヘッドでボールを落とす。このパスから抜け出したMF高木俊幸がGK徳重健太との1対1を制して、先制に成功。「トシ君(高木)が見えたので任せました」。

 さらに後半39分にはFW李忠成のダメ押し弾をお膳立て。左サイドを突破してPA内に侵入すると、敵陣深い位置から中央に折り返した。「うまく相手をかわして、チュン君(李)も冷静に決めてくれたので良かった」。パスに合わせた李のダイレクトシュートはゴールネットに突き刺さった。「久しぶりにアシストできた。自分で打とうと思ったけど(李が)見えた」と瞬時の判断が奏功。日頃からアシストの要求を受けてきた李にピタリと合わせ、「今日は無我夢中でやれた」と充実感を漂わせた。

 リーグ戦の首位攻防戦となったJ1第2ステージ第9節川崎F戦は体調不良のため、ピッチに立てなかった。だが、一度欠場したことで「体がリフレッシュできた。周りも見えるようになった」と心身にキレが戻った感覚もある。年間優勝へ向け、リーグ戦はここから正念場を迎える。「リーグも下が詰まってきているし、上には負けてしまった。厳しい状況ですが、自分たちがやってきたことを続けていきたい」。

 左サイドでも、持ち場としてきた右サイドとそん色ない働きを見せる背番号24は、アシストだけでは満足しない。今季は第2ステージ第7節湘南戦でのゴールがホーム初得点、公式戦でのゴール数は2得点に留まっているが、このままでは終われない。「決めたいですね。あとは得点ですね」とゴールへの意欲を隠さなかった。

(取材・文 佐藤亜希子)
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