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[MOM1871]矢板中央DF土澤昂太(1年)_帝京の強力FW封じたスピードと、チーム勇気づけた声

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.4 2016 Rookie Leagueプレーオフ1回戦 矢板中央高 2-0 帝京高 時之栖うさぎ島G]

 矢板中央高は交代出場のMF板橋幸大が挙げた2得点によってU-16全国大会への代表決定戦へ進出した。この日、攻撃の主役は板橋だったが、帝京高の強力攻撃陣を無得点に封じたDF陣の活躍も勝利には欠かせなかった。

 特にキャプテンマークを巻いたCB土澤昂太は相手エースのブラジル人FWサントス・デ・オリベイラ・ランドリックのスピードに対抗するなど、幅広いカバーリングで奮闘。高さ、シュートブロックを発揮していたパートナーのCB白井陽貴とのコンビで相手に得点を与えず、また金子文三コーチが「めちゃくちゃパーソナリティーが良い。チームをまとめてやってくれている」と評したリーダーシップでチームを白星へと導いた。

「結構攻められる時間もあって、中盤のところでボールを入れられて、その対応が大変だったんですけど、集中を切らさずにやれたと思います。剥がされる中でも簡単に一発でいかないようにしていました。個人的にはいつもカバーリングのことは考えていて、11番(ランドリック)が凄く速いので、そこは裏を取られないように気をつけていました」

 コーチングとカバーリングが武器という元FWのCB。ランドリック以外にも帝京は連係や個人技から背後へ抜け出そうとしていた。だが、土澤はそのスピードで対応して相手の鼻先でボールをインターセプトするなど決定機をつくらせなかった。そしてチームを勇気づける声。「自分はまだそんな技術が高い訳ではない。(声など)そういうところでカバーしていくことが大切。チームを支えるためにもやっています。辛い時は声出した方がみんな集中できると思うし、しっかり励ますことを意識しています」。前向きな声がけでチームとともに90分間戦い抜いた。
 
 プレーオフ2回戦では流通経済大柏高と対戦する。前回の対戦では終盤にFKとPKを与えて逆転負け。「流経はセットプレーが強い。ノーファールでボールを獲って、耐えるところは耐えて、点獲るべきところで獲りたい」。強敵を乗り越えてU-16全国大会切符を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
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