beacon

ブンデスリーガでスポンサーがスタジアムの命名権を譲渡…その粋な理由

このエントリーをはてなブックマークに追加

 ブンデスリーガのダルムシュタットが、今季のホームスタジアムの名称をジョナタン・ヘイムス・シュタディオンとすることを発表している。

 ダルムシュタットは医薬品メーカーのメルク社とスタジアムの命名権契約(ネーミングライツ)を結んでおり、本拠地の名称は2015年よりアム・ベレンファルトーア・シュタディオンだった。ところが今回、メルク社が今季の契約を放棄したというのだ。ただそれには粋な理由が存在する。

 今年3月、ジョナタン・ヘイムスさんという青年がこの世を去った。26歳だった。長年、ガンとの闘病を続けてきたが、完治は叶わなかった。そのヘイムスさんは生前、ダルムシュタットの大ファンだった。

 クラブはヘイムスさんをイベントに招待するなど、交流を続けていた。ヘイムスさんの名前を残したいという家族の意向があり、クラブも賛同。メルク社と交渉してガンの子供たちを支援する非営利団体の「DUMUSSTKAMPFEN」に今季のネーミングライツを譲渡することを決めたのだ。

 この決定にヘイムスさんの父親は「息子が愛したクラブのスタジアムの名前になることは、彼も喜んでいると思う」と感謝を語っている。

●ブンデスリーガ2016-17特集

TOP