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D・オリヴェイラ、3戦5発の大暴れ!!柏が1st王者・鹿島に“ダブル”達成

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[9.10 J1第2ステージ第11節 柏2-0鹿島 柏]

 2連勝中の柏レイソルが、ホームに3試合負けなし(2勝1分)の鹿島アントラーズを迎えた。前売りでチケットは完売した好調な両チームによる一戦は、FWディエゴ・オリヴェイラの3試合連続となるゴールと、FWクリスティアーノのゴールで柏が快勝。3連勝を飾り、今季の鹿島との対戦成績を2勝とした。

 前節・川崎F戦でハットトリックを達成し、8月の月間MVP候補にも選出されているディエゴ・オリヴェイラらが先発したホームの柏。U-19日本代表として海外遠征に参加していたDF中山雄太を早速スタメンに起用した。

 鹿島は3試合連続得点中のMF鈴木優磨らとともに、ロシアW杯アジア最終予選を戦う日本代表を負傷で離脱したDF昌子源は先発。追加招集となったDF植田直通はベンチスタートとなった。[スタメン&布陣はコチラ]

 ポゼッションを高めてゴールを見出そうとする柏に対し、鹿島は2トップから最終ラインをまでをコンパクトにし、中央を締めて攻撃を撥ねかえしていく。

 高い位置で奪って素早いカウンターを仕掛けたい鹿島だったが、パス精度を欠き、両チームともにシュートチャンスがないまま時間が経過していく。前半30分、柏の自陣でのパスミスをついてショートカウンターに出ると、昌子が鋭い切り返しからミドルを狙う。シュートは枠をとらえたが、GK中村航輔が好守でしのいだ。

 前半43分、それまで昌子に存在感を消されていたディエゴ・オリヴェイラが牙をむく。DF輪湖直樹から中央のディエゴ・オリヴェイラにパスが入ると、鋭いターンでDFブエノを振り切り、ペナルティエリアに進入したが、昌子がカバーに入り決定機をつくらせなかった。

 後半に入っても試合はこう着状態が続く。第2ステージ首位・川崎Fを勝ち点3差で追う柏は、10分、FW伊東純也を投入する。すると13分、DF茨田陽生からの縦パスを伊東がみ右サイドで受けると、対面のDF山本脩斗をスピードで振り切るとクロス。ゴール前でフリーになっていたディエゴ・オリヴェイラが頭で合わせて、ついに試合は動いた。

 0-1とリードされた直後には、鹿島もチャンスをつくる。敵陣でボールを奪い素早く攻めに転じると、MF柴崎岳から右サイドの鈴木に展開。鹿島の3選手がゴール前に飛び込み決定機になるかと思われたが、DF中谷進之介が体を投げ出してピンチを脱した。

 勢いに乗る柏は19分、カウンターからMF秋野央樹が左サイドのクリスティアーノへ送ると、ドリブルでブエノを振り切ってペナルティエリアへ。ブエノが後ろからクリスティアーノを倒してしまい、PKの判定に。倒されたクリスティアーノが自らキッカーを務めたが、GK曽ヶ端がPKをストップし2点目を許さなかった。

 前がかりになる鹿島のボールを奪った柏がカウンターを次々と仕掛けるが、パスの精度を欠いて追加点を奪えない。鹿島は左サイド深い位置からの鈴木のクロスに、途中出場のMF杉本太郎がフリーで狙ったが枠をとらえきれない。

 ゴール前での攻防が増えていく中、次の得点を奪ったのは柏だった。36分、カウンターからクリスティアーノが独走すると、GK曽ヶ端のニアサイドを豪快に抜いて2-0。リードを広げた。

 鹿島は、187cmのルーキーFW垣田裕暉も投入して攻めに出るが、対する柏はMF大谷秀和、DF鎌田次郎と守りのベテランを入れて逃げ切りをはかると、7試合ぶりの完封勝利。一方の鹿島は、4試合ぶりの完封負けとなった。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第2ステージ第11節 スコア速報

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