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浦和が連敗ストップ!! 鳥栖との上位対決制し、首位・川崎F追走

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[9.10 J1第2ステージ第11節 浦和 2-0 鳥栖 埼スタ]

 J1は10日、第2ステージ第11節を開催し、第2S2位の浦和レッズと勝ち点1差で同3位につけるサガン鳥栖による上位対決が行われた。前半で2点を先行した浦和が、そのまま逃げ切って2-0の完封勝利を収めた。勝ち点3を積み上げた浦和は、第2Sと年間順位で首位に立つ川崎Fを追走する。

 2連敗中の浦和は直近の第10節神戸戦(●0-2)から先発4人を入れ替えてFWズラタン、MF高木俊幸、MF関根貴大、DF槙野智章を先発起用。一方、3試合負けなしの鳥栖は前節新潟戦(○1-0)から先発の入れ替えはなく、同じ11人がスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤から浦和がボールを保持する展開となるが、鳥栖の素早いプレッシャーに遭い、なかなか敵陣深くまでボールを運べない。対する鳥栖もボールを奪えど、浦和守備を攻略できず。最終ラインでボールを右から左、左から右へとつないで守備網の綻びを突こうとするが、スイッチとなる縦パスがことごとく狙われてボールロストを繰り返した。

 すると、徐々に主導権を握り始めた浦和は前半22分、MF武藤雄樹が送ったクロスのこぼれ球に反応したDF森脇良太がミドルレンジから狙ったが、ゴールマウスを捉え切れず。さらに同24分には左サイドのMF宇賀神友弥のクロスをズラタンがヘディングで合わせたものの、ボールはゴール上に外れてしまった。しかし同41分、右サイドの関根が粘って森脇に預けると、武藤、ズラタンとつないだボールから、最後は宇賀神が放ったミドルがポストを叩きながらもゴールマウスに吸い込まれて浦和が先制に成功した。

 前半42分には鳥栖が決定機を生み出し、右サイドから送られたクロスに反応したFWムスタファ・エル・カビルが至近距離からヘディングシュートを放つも、好反応を見せたGK西川周作に阻まれる。すると前半45分、MF阿部勇樹の縦パスを受けた関根のスルーパスからPA内に進入した武藤が、落ち着いて右足シュートでネットを揺らして浦和がリードを2点差に広げた。

 2-0と浦和がリードしたまま後半を迎えると後半3分、鳥栖はMF福田晃斗のパスからMF金民友が左足で狙うも枠を捉え切れず。同11分には浦和が好機を作り、ズラタンから左サイドでボールを受けた高木が中央に切れ込んで右足シュートを放ったが、ボールはわずかに右に外れた。さらに同13分にはズラタンのスルーパスに反応した武藤が好機を迎えるも、シュートは距離を詰めたGK林彰洋に阻まれてしまう。

 まずは1点を返したい鳥栖は後半14分、カビルに代えてFW富山貴光をピッチに送り込む。対する浦和は同16分に高木に代えてFW興梠慎三、ズラタンに代えてFW李忠成を同時投入。さらに同20分には鳥栖がMF鎌田大地に代えてFW早坂良太を投入するなど、両チームのベンチが激しく動いた。

 その後は、後半33分に右サイドの関根のサイドチェンジを宇賀神がダイレクトで折り返して迎えた決定機を李が外し、アディショナルタイムのDF谷口博之のダイビングヘッドが西川にストップされるなど、両チームにゴールは生まれず。2-0の完封勝利を収めた浦和が、連敗を2でストップさせて3試合ぶりの白星を獲得した。

(取材・文 折戸岳彦)
●[J1]第2ステージ第11節 スコア速報

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