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動きの質で鹿島を出し抜いた柏のD・オリヴェイラ「逆手にとって2歩後ろに引いた」

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[9.10 J1第2ステージ第11節 柏2-0鹿島 柏]

 川崎Fと対戦した前節、ハットトリックを記録して年間&第2ステージ首位のチームを叩いた。当然、鹿島アントラーズ戦でも活躍が期待されたが、FWディエゴ・オリヴェイラは沈黙の時間が続く。

 前半、鹿島の日本代表DF昌子源を前に、ほとんど消えた存在だった。昌子のタイトなマークを前に、くさびのボールをおさめることができず、ダイレクトではたくのが精一杯だった。対峙していた昌子は「すごいなぁと思ったことはなかった。何が特長なのかな」と柏の11番に疑問を感じながら最初の45分を終えていた。それでも「武器がある」「ゴール前での(マークの)外し」と、日本代表のセンターバックも舌を巻いた。

 0-0で膠着していた後半13分、途中出場のFW伊東純也が右サイドをドリブルで切り裂いてクロスを送るも、中央のターゲットはディエゴ・オリヴェイラのみ、鹿島はDF伊東幸敏とDFブエノで数的優位をつくっていた。

「伊東(純也)がボールを上げる瞬間に、相手のDFが自分の前に入ろうとしたのが見てとれたので、自分は相手が前に出たのを逆手にとって2歩後ろに引いたんです。そうしたら伊東(純也)からいいボールがきたので、自分は合わせるだけでよかった」。

 あっさりと鹿島ゴールを陥れた8月の月間MVP候補は、「素晴らしいボールを入れてくれたので、半分以上は伊東(純也)の得点」と、途中出場で流れを一変させたチームの“アシスト王”を讃えていた。

(取材・文 奥山典幸)

●[J1]第2ステージ第11節 スコア速報

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