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[MOM1874]修徳FW松岡侑輝(3年)_最後の選手権へ自ら気合の丸刈り、高い能力ついに示して2発

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.10 選手権東京都Bブロック予選1回戦 修徳高 5-1 暁星高 駒沢補助]

 修徳高の岩本慎二郎監督は「高輪台の時もアイツがやったから勝てた。アイツがやればいい勝負ができる」とその能力値を高く評価する。関東大会予選でその後全国高校総体予選で2位に入って全国大会に出場した東海大高輪台高との試合で3-0勝利に貢献。180cmの長身とタイミングの良い抜け出しを特長とするFW松岡侑輝(3年)が、“やれば”結果はついてくる。

 だが、岩本監督が「能力はあるけれど、3分の1も使えていない」と苦笑いし、本人も「1、2年ではあまり期待に応えられなかった。貪欲にいかない。積極性がないと言われていました」という状況で迎えた3年目の選手権。その初戦、気合を込めて自らバリカンで丸刈りにして登場し、コーチングスタッフたちから意気込みを褒められたというFWは結果を残す。

 1-0の前半22分、大型FW望月翔(3年)が前線で競り勝つと、その背後へ抜け出した松岡は一気にPAへ侵入。右へ流れながらGKと1対1となったFWはそのままニアサイドへ豪快な一撃を突き刺した。「望月が壁になって自分がその裏を狙う狙いがある。練習通りです」というゴールで追加点を奪うと、後半にも頭で追加点を決めた。
 
 その高さでポスト役にもなり、身体の強さを活かしたボールキープでも相手を押し下げていた。加えて前線から迫力あるプレスも。この試合でインパクトを残したひとりだが、本格的なサッカーは高校までと決めているという。それだけに悔いを残すことなく、チームに貢献して卒業すること。「恩返ししたい。自分が点取って勝利に貢献して恩返ししたい」と誓う長身ストライカーが最後の大会で、これまでとは意気込み含めて「違う」ことを結果で示す。

(取材・文 吉田太郎)
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