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PKキッカーだけでなくエースも剥奪?先発外れ汚名返上ゴールも逃したハーフナー、加入後最大の逆境に

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[9.11 エールディビジ第5節 フェイエノールト 3-1 ADOデンハーグ]

 エールディビジは11日、第5節2日目を行い、FWハーフナー・マイクの所属する3位ADOデンハーグは敵地で首位フェイエノールトと対戦し、1-3で敗れた。ハーフナーは今季初のベンチスタート。後半12分に途中出場したが、ゴールに絡むことはできなかった。

 ハーフナーは8月28日の第4節ヘラクレス戦(1-1)で前半28分に同点弾を挙げるも、後半35分に自ら獲得したPKを失敗。逆転のチャンスを逃しただけでなく、この時に“パネンカ”と呼ばれるチップキックで枠を外したことがゼリコ・ペトロビッチ監督の逆鱗に触れ、「あのプレーはADOデンハーグにふさわしくない。我々のチームにメッシやC・ロナウドはいないんだ」と叱責されていた。

 その後、指揮官はハーフナーからPKキッカーの権利を剥奪することを明言。さらに中断明けの今節はスタメンからも外れた。昨年8月にADOデンハーグへ移籍したハーフナーは、同12月に肋骨を骨折して2試合を欠場したが、それ以外でベンチから試合を見守るのは加入後初となった。

 ハーフナーを頂点にした従来の3トップから2トップに変更して臨んだADOデンハーグ。しかし、開始からフェイエノールトに押し込まれる時間が続くと、前半33分に左クロスの流れから元オランダ代表MFディルク・カイトに先制ゴールを許す。さらに直後の同34分には裏へ抜け出したFWニコライ・ヨルゲンセンにネットを揺らされ、前半に2点のビハインドを背負った。

 攻め手を見いだせないADOデンハーグは後半12分、最初の交代カードを使ってハーフナーを投入。だが、ハーフナーはゴール前でほとんど見せ場を作れず、チームも劣勢のまま試合は終盤へ。ADOデンハーグは同41分に途中出場のFWルドシニオ・マレンゴが決めて1点を返すも、同アディショナルタイム4分にMFカリム・エル・アハマディのゴールで突き放され、1-3で今季初黒星を喫した。

 ハーフナーは指揮官の信頼を取り戻すゴールを奪えなかったばかりか、この試合ではストライカーとしてシュート0本という悔しい結果に。加入初年度からADOデンハーグの攻撃をけん引してきたエースが逆境に立たされている。

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