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PK失敗…と思いきや蹴り直し 町田MF中村「ホッとした」

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[9.11 J2第31節 町田1-1横浜FC 町田]

 自ら得たPKだった。前半36分、左サイドでエリア内に入ったMF中村祐也は、MF佐藤謙介と交錯して倒れる。「(キッカーは)ある程度は決まっているけど、自分が立候補しました」。しかし相手GKは、経験豊富な南雄太。フェイントを入れて蹴ったが、正面に飛んだボールは足で弾き出されてしまった。

 PK失敗、と思った瞬間、藤田和也主審の笛が鳴った。理由はゴール前に詰めようとした選手が、フェイントによってタイミングを狂わされたために、中村が蹴る前にエリア内に入ったと判定されたものだった。納得のいかない横浜FCの選手たちは猛抗議に出るが、判定は変わらない。蹴り直しのPKを今度は中村が落ち着いてゴール左隅に蹴り込み、FC町田ゼルビアの先制点が決まった。

 1本目を外したことについては「もう少し外に蹴ったつもりだった」と反省した中村。ただ2回目のチャンスをしっかりものにしたことで、「同じ蹴り方するのは難しいので、しっかりミートすることだけを考えて打ちました。正直、ホッとしました」と胸をなでおろした。

 しかしチームは中村の挙げた得点を守り抜くことが出来なかった。「前半に関してはある程度出来たところはあったが、後半の入りで悪かったりした。90分間通してやらないと意味がない。次はそういうところを突き詰めてやっていきたい」。その「次」の相手とは6位にいる京都。PO出場圏内を目指す町田にとっては、当面のターゲットになる。「出来ていないところをしっかり修正して、次の試合に臨みたい」。勝ちなしが7戦に伸びるなど正念場を迎えている町田だが、「次」はしっかりものにしたい。

(取材・文 児玉幸洋)
●[J2]第31節 スコア速報

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