beacon

[AFC U-16選手権]「キラキラでメラメラの戦いをしよう」U-16日本代表が今晩、世界への”冒険”スタート

このエントリーをはてなブックマークに追加

現地で前日練習を行うU-16代表イレブン。今晩、世界切符を懸けた戦いをスタートする

 日本時間9月16日23時30分に行われるAFC・U-16選手権の第1戦(対ベトナム)に向けて、U-16日本代表がインド・ゴア州内のグラウンドにて前日練習を実施した。練習には登録メンバー23人全員が参加。幸いにも現地入りしてから体調を悪化させたような選手はおらず、負傷で別メニューが続いていたDF小林友希(神戸U-18)、FW棚橋尭士(横浜FMユース)も通常メニューに復帰済み。明るく元気の良い“00ジャパン”らしい雰囲気の中で決戦前最後のトレーニングをこなした。

 練習は恒例の体幹トレーニングからレクリエーション要素のあるメニューを経て、フォーメーション練習へ。先発組と思われるメンバーにはDFが喜田陽(C大阪U-18)、小林、瀬古歩夢(C大阪U-18)、菅原由勢(名古屋U18)、MFが中村敬斗(三菱養和SCユース)、福岡慎平(京都U-18)、平川怜久保建英(ともにFC東京U-18)、そして2トップは山田寛人(C大阪U-18)と宮代大聖(川崎F U-18)が入った。山田は出発直前の練習試合で目覚ましい活躍を見せていただけに、それを受けて抜擢された形となる。

 フォーメーション練習に続く紅白戦では、試合のリアリティーを持たせながらセットプレーで攻守ともに入念な確認を施した。壁の作り方からマーキングまでディテールにこだわっての指導は、森山佳郎監督が感じている初戦の怖さの裏返しでもあるのだろう。選手も終始真剣な表情で対応していた。ボランチの平川が起点になりながら、トップの二人に中村と久保を含めた4枚のアタッカー陣(場合によってはボランチの福岡も)がコンビネーションで絡んでいく形は怖さ十分。山田が前線に入ったことで、クロスボールからの攻撃にも「迫力を出せる」(菅原)ことも大きな意味がありそうだ。戦列復帰となった小林も動きに問題はなさそうで、初戦に向けた不安要素はなくなった。

「こちらに来て最初の練習からすごくいい雰囲気でやれている」と菅原が言うように、開幕を前にしてチームの雰囲気も上々。「初戦に勝って乗らないと話にならない」(菅原)と鼻息も荒く、すっかり決戦への心構えはできているようだ。宮代が「(U-17W杯に)出るのと出ないのでは、今後の人生も大きく違ってくる」と言うように重圧は当然あるわけだが、「一人ひとりの個性を活かした日本のサッカーを見せたい」と喜田が言うように、ネガティブになる必要もない。ここまで来たら、「チームの良さである団結力を出して、W杯の切符を手にしてアジアを制覇する」(宮代)のみである。

 森山監督は練習の最後に、「本当の躍動感を持って、キラキラでメラメラの戦いをしよう」。と呼びかけた。2000年以降に生まれた選手たちで構成される“00ジャパン”の冒険を、キラキラしたものにするための第一歩。「最終予選は、最後は気持ち(の戦い)になる」(宮代)と選手たちもメラメラの戦いになる覚悟は決めている。まずはベトナムを破り、世界への最初の階段を踏みしめる。

(取材・文 川端暁彦)
●AFC U-16選手権インド2016特集ページ
AFC U-16選手権の日本代表戦は全試合CSテレ朝チャンネル2で生中継!

TOP