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ヘルタ原口、好調の要因は充実した生活?妻の香屋ルリコとの“秘話”も明かす

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充実のブンデス3年目を語る原口元気

 ヘルタ・ベルリン加入3年目の日本代表FW原口元気がドイツの地でようやく本領を発揮しつつある。ヘルタを指揮するパル・ダルダイ監督は、今シーズンのリーグ戦2試合で「ベストプレーヤー」だったと原口を絶賛。その原口が、ドイツ『BZベルリン』のインタビューで好調の要因やドイツでの生活について語っている。

 ブンデスリーガ開幕節でフライブルクを2-1で下すと、続く第2節ではインゴルシュタットを2-0で撃破し、2位につけたヘルタ。その好スタートに大きく貢献したのは、チームの全得点に絡み、インゴルシュタット戦では2アシストをマークした原口。ドイツサッカー専門誌『キッカー』では2試合連続にマン・オブ・ザ・マッチに選出され、ドイツ紙『ビルト』では"スーパーゲンキ"とのニックネームがつけられた。

 昨季までは好パフォーマンスを見せても、それがゴールやアシストといった結果に結びつかなかった原口。ダルダイ監督は先日、原口に「今シーズンは6得点6アシストを記録してほしい」と注文した。それを達成できるか問われると、原口はこう返している。

「もちろん!その数字は望んでいるのではなく、絶対に取らなければいけないと考えています。それができないとブンデスリーガには居場所がないということですからね。最近の試合では、相手ゴール前で自分の素質を示すことができました。それを維持することが、僕の仕事だと思います」

 何故3シーズン目に急に活躍できたのだろうか。その要因は、守備に対する意識かもしれない。

「攻撃だけを考えてプレーするのではなく、やっと守備もより上手くこなせるようになったと思います。日本ではそれがまったく求められなかったので。それに身体も一生懸命鍛えました。夏には茨城の筑波大学でフィットネス・プログラムにも参加しました。日本人はより小柄なので、筋肉を鍛えないとブンデスリーガでプレーする巨人たちに勝てませんからね」

 インタビューでは現地での生活についても聞かれている。スピードが売りの原口は、チームメートのFWサロモン・カルーには練習で、「本当はサッカー選手ではなく、陸上選手ではないのかといつも聞かれていますね」と微笑ましいエピソードも明かしている。

 また妻でタレントの香屋ルリコと一緒にランニングするのは「試してみましたが、ルリコは遅すぎて、楽しくなかったです」と苦笑。「だから自転車を買ってあげました。それでもまだ僕より遅いんですよ」と話し、「うちのラブラドールレトリバーのエナの方がまだついて来れますね」と続けた。

 一方、ドイツ語については「同僚たちと一緒に出かけたとき、妻は僕がドイツ語で少し話せたのを驚きましたよ」という。しかし、「この半年間は授業をあまり熱心にやりませんでした。怠けてしまいましたね。でも、これからはまた頑張ります」とドイツ語習得を改めて誓った。

 また、以前はブラジル人MFロニーがチームで最も仲が良かった様子の原口だが、そのロニーはこの夏ヘルタを退団。チーム内の"現状"について、このように語っている。

「今は(スロバキア代表DFぺテル・)ぺカリク、(チェコ代表MFヴラディミル・)ダリダ、(ノルウェー代表GKルネ・)ヤーステインらと親しいです。ちょうど彼らと妻たち、そして(新加入のMFオンドレイ・)ドゥダと食事しに出かけたところです」

 現地で充実した日々を過ごしている様子の原口。それらも彼の好スタートにつながっている要因かもしれない。

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