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塩谷が“出来すぎ”の無回転ロング弾! 広島がお得意さま・鳥栖に競り勝つ

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[9.16 J1第2ステージ第12節 鳥栖2-3広島 ベアスタ]

 サンフレッチェ広島が、J1リーグ通算6勝2分1敗と相性が良いサガン鳥栖に3-2で競り勝ち、2試合ぶりの白星を飾った。一方、前節・浦和戦で4試合ぶりの敗戦を喫した鳥栖は、仕切り直しの一戦を制することはできなかった。

 広島は前半7分、FWピーター・ウタカがディフェンスラインの背後へ抜け出し、落ち着いてGK林彰洋をかわすが、ピッチの芝に足を取られてしまい、シュートは打てなかった。それでも同34分に驚愕のシュートがゴールネットを揺らす。敵陣の中央あたりでボールを受けたDF塩谷司が豪快に右足を振り抜く。距離はあったが、無回転のロングシュートが決まり、広島が先制に成功した。

 1点ビハインドの鳥栖は、後半の立ち上がりから反撃に出る。同2分、左サイドのFKからMF金民友が入れたボールをDF谷口博之がヘッドで流し込み、ゴールネットを揺らす。しかし、オフサイドと判定され、得点は認められない。さらにこれに抗議したマッシモ・フィッカデンティ監督が主審から退席処分を命じられてしまった。同7分には、MF鎌田大地が右から折り返したボールをニアでFWムスタファ・エル・カビルが合わせるも、右ポストに嫌われ、同点に追いつくことができない。

 すると、広島に追加点が生まれる。後半12分、DF千葉和彦の縦パスをMF茶島雄介がスルーし、ウタカが絶妙な飛び出しで裏に抜け出す。相手DFとの競り合いを制して、右足で冷静にゴール左に流し込み、2-0。ウタカが4試合ぶり18点目を挙げた。さらに同17分、茶島が鋭い切り返しでMF高橋義希をかわして、左足シュートをゴール左隅に突き刺し、3-0とリードを広げた。

 これで試合は決まったかと思われたが、鳥栖も驚異の粘りをみせる。後半26分、右CKからMF金民友が蹴り出したボールをFW富山貴光がダイレクトで中央に入れる。これを谷口が塩谷と競り合いながらも左足で押し込み、1-3。さらに同32分、DFキム・ミンヒョクの鋭いくさびのパスを受けた金民友が反転から左足を振り抜く。低い弾道のシュートでゴールネットを揺らし、2-3と1点差とした。

 しかし、鳥栖の反撃もここまで。広島が3-2でなんとか逃げ切った。鮮やかな先制点を決めた塩谷は、試合後のヒーローインタビューで、「毎日、増田(卓也)に付き合ってもらった練習の成果が出た。前にスペースがあった。いいところにボールを置けば、天気も天気(雨)だったので、何か起こるかなと思って。ゴールは出来すぎでしたけど。正直入ると思わなかった。自分でもビックリした」と得点シーンを振り返っていた。

●[J1]第2ステージ第12節 スコア速報

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