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「ビョンに合わせろ」 指示通りのゴールで清水が劇的勝利! 今季初の3連勝

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[9.18 J2第32節 清水2-1水戸 アイスタ]

 清水エスパルスはホームで水戸ホーリーホックと対戦し、2-1で勝利した。清水は今季初の3連勝を飾った。一方の水戸は4試合ぶりの黒星を喫した。

 水戸は前半11分、左サイドでMF白井永地が落としたボールをMF兵働昭弘が左足ダイレクトでクロスを供給する。ニアに飛び込んだFW山村佑樹がヘッドでうまく合わせたが、右ポストの外側をかすめていった。前半の終盤に向けてはMF佐藤和弘や兵働がシュートを放つなど、ゴールに迫ったが先制点は生まれなかった。

 対する清水は、前半19分に決定機。相手のクリアミスから左サイドのMF竹内涼がクロスを入れる。これに反応したFW鄭大世がドフリーでヘディングシュートを放つもGK笠原昂史に弾き出され、絶好のチャンスを逃した。同25分にはMF枝村匠馬が負傷し、MF村田和哉との交代を余儀なくされ、前半のうちに交代カードを1枚使うこととなった。

 後半も立ち上がりから互いにチャンスを作ったが、均衡を破ったのは水戸だった。PA右に侵入したDF田向泰輝がシュート性のグラウンダーのクロスを中央に入れる。ゴール前に走り込んだ山村が滑り込みながらゴールに押し込み、1-0。6月26日の第20節・山形戦以来、13試合ぶりの出場となった山村が、西ヶ谷隆之監督の起用に応えた。

 エースFW大前元紀を投入した直後に失点してしまった清水。後半32分、大前がペナルティーアーク手前から強烈なミドルシュートを放つが、ゴール上に外れてしまう。同36分には、右サイドから村田がクロスを上げると、ゴール前にフリーで走り込んだMF白崎凌兵が頭で合わせるもGK笠原の正面を突いた。

 1点が遠い清水だったが、ラッキーな形で同点に追いつく。後半40分、左CKから大前がゴール前にボールを送ると、中央に流れたボールがDF松原后のかかとに当たって、ゴールに吸い込まれ、1-1。清水は、浜松開誠館高から昨年加入した20歳DFのプロ入り初ゴールで試合を振り出しに戻す。さらにラストワンプレーとなった後半アディショナルタイム5分、左CKからファーのDFビョン・ジュンボンがヘッドで押し込み、劇的勝利。清水が土壇場で勝ち点3をもぎ取った。

 小林伸二監督は試合後のインタビューで、「再三、CKのチャンスがあって、『後半はビョンに合わせろ』と言っていた」と語り、指示通りのビョン・ジュンボンのゴールだったようだ。「今日はホームでやれて良かった。サポーターの力でこんな素晴らしい逆転劇ができたと思う。今週2つあるゲームに勢いがつく得点だった」とサポーターの応援に感謝した。

●[J2]第32節 スコア速報

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