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イバ2発!南が二度のPKストップ!!7位横浜FCが6位京都との直接対決制し、勝ち点4差に縮める

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[9.18 J2第32節 横浜FC2-0京都 ニッパツ]

 J2の第32節が18日に各地で行われた。7位の横浜FCは勝ち点7差で追う6位の京都サンガF.C.と対戦。プレーオフ圏内浮上へ、なんとしても勝ち点3が欲しい一戦。FWイバが2得点の活躍をみせれば、GK南雄太は二度のPKストップ。攻守噛み合うプレーをみせた横浜FCが2-0で勝利し、プレーオフ圏内まで勝ち点4差に縮めた。

 横浜FCは前節・町田戦(1-1)から先発一人を変更。DF大崎玲央が累積警告による出場停止で2戦ぶりにDF市村篤司が先発した。対する京都は前節・松本戦(0-2)から先発3人が変わった。DF染谷悠太とFWエスクデロ競飛王が出場停止から復帰し、DF内田恭兵は3戦ぶりに先発起用された。

 開始2分、先にチャンスを迎えたのは京都。前半2分、中央で奪ってのカウンター。左サイドから逆サイドへ展開し、MFアンドレイからのパスがこぼれたところ、最後は拾ったエスクデロがミドルシュートを狙うがGK南雄太に止められた。

 その後は横浜FCの時間が続く。5分にはゴール正面でFW津田知宏がキープ。落としたボールを受けたMF野崎陽介がファーサイドへ送るも、FWイバには合わない。同8分には右サイドスローインから受けたイバが角度ない位置から中央へ折り返すが、GK菅野孝憲に止められた。

 前半11分に試合は動く。PA手前正面で浮き球をキープしようとした津田が染谷に倒され、FKを獲得。MF中里崇宏が丁寧にセットしたボールを蹴り入れたのはイバ。左足で狙い澄ましたボールは壁を越え、ゴール右へ突き刺さった。GK菅野もほとんど動けない一撃。横浜FCが先制に成功した。横浜FCの戦士たちは“ゆりかごダンス”で先制点を喜んだ。

 その後も横浜FCがチャンスを迎える。前半22分にはMF佐藤謙介が持ち込み、受けたイバがPA手前右でキープ。リターンを受けた佐藤がミドルシュートを狙うが枠を外れた。

 前半のうちに1点を返したい京都はセットプレーを得るものの、得点にはつなげない。右CKからのボールはDFにクリアされ、相手を決定的に崩すシーンを作ることができず。前半終了間際のアディショナルタイム2分には、浮き球の競り合いでMF山瀬功治が津田のファウルを受け、FKを獲得。エスクデロが豪快に狙ったボールは壁を抜け、枠を捉えたかに思われたが、ゴール前に詰めていたDF永田拓也に弾かれた。直後に前半は終了した。

 1点リードで前半を折り返した横浜FCは、後半13分に追加点。右サイドでキープした佐藤が中央へスルーパス。受けたMF野村直輝が切り返しからPA内左へ流す。受けたイバが前を向き、DF菅沼駿哉を切り返しでかわす。迫りくる内田を前に、すくうような左足シュートでゴールネットを揺らした。イバの2点目で2-0と差を広げる。

 流れを変えたい京都は後半15分にFW沼大希に代わり、FW有田光希を投入。同24分には右サイドから有田がドリブルで仕掛け、横パスを受けたMFアンドレイが右足ミドルを狙うが枠外。1点が遠い。

 後半24分に京都は山瀬に代わり、FWキロス。横浜FCは野崎に代わり、DF楠元秀真を送り込む。すると3分後の後半27分、左クロスからPA内右へ走り込んだキロスを楠元が倒してしまい、PKを献上。このプレーで楠元は警告を受けた。

 京都にとっては1点を返す絶好のチャンス。しかし、キロスがゴール左下を目掛けて蹴りこんだシュートはGK南に弾かれた。横浜FCの選手たちはすかさず南の元へ駆け寄り、頼れる守護神を労った。リードする横浜FCは後半34分に津田に代わり、MF寺田紳一を投入。同39分には最後の交代カードを切り、野村に代わって、FW大久保哲哉を送り込んだ。

 すると後半40分、またも京都がPKを獲得する。エスクデロのパスから右へ抜けた内田がクロスを入れる。ゴール正面の相手にクリアされるが、PA内左でこぼれを拾った有田が市村に倒された。

 二度目のPKでキッカーを務めたのはエスクデロ。果敢にもキロスが止められたコースと同じゴール左下を狙ったシュートは、またも守護神・南に止められてしまう。横浜FCは南の二度目のPKストップで2点差を守る。京都は後半44分、内田に代えてFWダニエル・ロビーニョを投入。その後はスコアは動かず。横浜FCが2-0の勝利で、京都と勝ち点4差に縮めた。

(取材・文 片岡涼)
●[J2]第32節 スコア速報

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