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[KING of 1v1]仙台二・永沼伸(3年)_1月9日決勝大会…“コミュ力”に長ける進学校の受験生は両立誓う

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言葉の節々に自信が溢れていた仙台二高の永沼伸(3年)

 1対1で最強の“一人”を決める「KING of 1v1」高校生大会の東北予選が25日に宮城県宮城郡利府町にあるグランディ・21・フットサルコートで行われた。トーナメントBを制したのは、予選から全勝で駆け抜けた仙台二高の永沼伸(3年)だった。

 決勝は大熱戦となった。ラスト数秒まで2点をリードしていた永沼だが、小松連(明成高2年)に同点弾を浴びてしまう。試合はゴールデンゴール方式の延長戦に突入した。ただ最後は永沼の勝負強さが上回り、全国大会出場を手繰り寄せた。

 在学する仙台二は宮城県内屈指の進学校。サッカー部は約一年前に引退した。しかし現在も個人で参加できるフットサルに週一回程度参加しており、さらに今大会に向けては直前に中学校時代に所属したFCみやぎの練習に参加し、コンディションを整えた。

 開会式直後から様々な選手に声をかけて交流を図るなど、高いコミュニケーション能力も合わせ持つ。関東の有名私立大への進学を目指す受験生は、受験との両立を目指すと意気込んだ。

以下、一問一答
―決勝は大熱戦でした。
「危ない試合でした。でもそこを勝ち抜くことが出来て良かったです。試合をやっていくうちにカウンターで点を取ることが僕の得意の形だと分かりました。もともと前線からボールを奪ってというFWだったので、そういうところが生きたのかなと思います」

―高校3年生。現在のサッカー活動は?
「サッカー部は1年くらい前に辞めました。それからは個人で参加できるフットサルを続けています。社会人と混じってフットサルをやりながらテクニックと体力を付けることをやってきました。この大会ではサッカーボールを使用するということだったので、最近はそれに向けて中学校の時にお世話になっていたFCみやぎで中学生と混じってサッカーをやっています」

―FCみやぎと言えば、日本代表のMF香川真司選手を輩出したクラブですね。
「FC宮城はすごくドリブルに特化したチーム。そういう点で自分のサッカーに非常に影響力を与えたチームだったかなと思います」

―今日はいろんな人に声をかけていましたね。
「僕は一人でいるのが嫌なタイプなんです。FCみやぎには多くの卒業生がいるので、共通の知人を見つけて、話を展開させていきました。僕は学年も年齢も気にしないので、仲良くやれればいいかなと思っています」

―受験生だと聞きましたが、決勝大会は来年1月9日。両立は大丈夫ですか?
「今は勉強だけではなく、息抜きのような感じでサッカーをやっています。今後もどちらかに特化させるのではなく、どちらもやっていきたいなと思います。今後も週2くらいで練習していきたいですね」

―プーマのスパイクが技術向上をサポートしてくれそうです。一押しの『エヴォタッチ』を履いてのプレーになりました。
「履いてみると足袋みたいな感じでした。足にフィットしてくれるので、ドリブルがしやすかった。非常にフィットしている感じでした」

―来年1月9日、埼玉スタジアムで行う決勝大会ではどんな戦いがしたいですか?
「今日やった感じはまだまだだなと感じました。プレッシャーの中でどれだけ出来るかというところなので、そこをもう少しレベルを上げて、決勝大会ではもっといいプレーをして、何が何でも優勝したいなと思います。僕の場合はフィジカル不足だと思うので、もう少しフィジカルを上げて、今日の決勝のような戦いでももう少し楽に勝てるようになりたいです」

(取材・文 児玉幸洋)

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