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[プレミアリーグEAST]U-19代表候補合宿参加の市立船橋CB原、より上に上がるために感じた課題

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[9.24 高円宮杯プレミアリーグEAST第14節 FC東京U-18 1-1 市立船橋高 東京ガス武蔵野苑多目的G(人工芝)]

 市立船橋高のU-19日本代表MF原輝綺(アルビレックス新潟内定)は、味方が退場者を出したFC東京U-18戦で数的不利の中、奮闘。攻撃に人数をかけるべきところではリスクを負い、最前線まで攻め上がってシュートを打ち込み、守備面でもU-19日本代表CB杉岡大暉とともにPAで堅守を築いた。

 終盤はむしろ1人少ない市立船橋の方が決定機が多かったというほど。「(前半から)もっとボールを握る時間を増やせればもうちょっと楽なゲームになった。1人少なくなってからはボール回すんじゃなくてカウンターというのは言われていた。しっかりいい形でセットして開き直っていけたのが、ああいういい形でのセットプレーやカウンターに繋がったと思います」。ただし、自身が迎えた決定機で決めきれなかったことを反省。「あそこで決めきれないのがまだまだだと思いますし、決めきるかどうか。しっかり決め切るようにしたい」とここぞの場面で決められる選手になることを誓っていた。

 7月末から開催された全国高校総体で市立船橋の優勝に貢献。8月にはSBS杯国際ユースサッカー大会に出場するU-19日本代表に初招集された。現在、市立船橋で務めているCBではなく、ボランチでの起用となったが、その中で守備面での潰し、スペースを埋める動き、持ち味のキック精度など十分に通用するところを示した。そしてU-19日本代表の主力組とともにフランス・UAE遠征に参加。「フランス行って2、3日は苦労しました。CBは後ろから来ることがないので。(年代別フランス代表との対戦で)結構きつかったです。でも、コツさえ分かればできるのは分かったので」。戸惑った部分もあったが、元々ボランチ、SB、CBでも高校トップクラスのプレーをすることができるハイスペックは「できる」手応えを得て帰ってきた。

 25、26日のU-19日本代表候補合宿にも参加。1歳年上の世代のU-19日本代表から評価を得て、10月に開幕する17年U-20W杯アジア最終予選のAFC U-19選手権メンバー入りにも前進している印象だ。それでも、本人は「評価してもらっていることはすごく嬉しく感じていますけれども、自分自身まだ代表に何か残している訳ではない。ボール奪うことだったり、そういうところは少しはアピールできたかなと思っていますけれども、攻撃の部分だったりもう少しゲームつくっていけるようにならないとU-19に限らず、上に上がっていけないと思っています」。現状に満足することなく、少しでも上へ。地道に、上を目指して努力し続けることで道を切り開いていく。

(取材・文 吉田太郎)
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