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U-19代表の高校生ボランチ・渡辺皓太は反省の“選考試合”に、「きょうのプレーじゃ難しい」

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[9.26 練習試合 U-19日本代表候補 3-2 日本体育大 味フィ西]

 東京ヴェルディユースの高校生ボランチ、MF渡辺皓太はU-19日本代表のダブルボランチの一角として先発出場。8月末から行われたフランス・UAE遠征で「結構手応えがあった。予測して奪ったり簡単にプレーしてリズム作ったりできていた」というMFはAFC U-19選手権メンバー入りを懸けた最後の“選考試合”と言える日本体育大戦でもアピールを狙っていた。

 だが、悔しさが周囲に伝わるほどの試合後に。ボールがよく集まってきていた渡辺はその中で受けて、捌いてと繰り返していたが、テンポを上げることができず。また判断の遅れも影響してか、ミスが増えてしまった。「きょうのプレーじゃ難しい。ミスが多かった。判断が遅くて。(周囲の運動量が落ちていたが)自分の準備のところも遅かったので、ダメでしたね」。予測力の高さと非常に正確なボールタッチで違いを生み出すテクニカルなボランチだが、この日は反省の弁ばかりが口をついた。

 7月にはリオデジャネイロ五輪日本代表のトレーニングパートナーを務めた渡辺。11日間、直前合宿に参加し、先輩たちのプレー、またサッカーに対する意識の高さを学んだ。「経験をしたんで(アジアや世界の舞台に)行かないといけない」。学んだことを自分たちの世代の代表チームに伝える役割があると考えている。

 現在、U-19日本代表での立ち位置は「一番下だと思っているので入れるか微妙だと思います」。AFC U-19選手権メンバー入りを確実にすることができていないと感じている。あとはスタッフたちの判断を待つだけ。28日のメンバー発表でチャンスを与えられれば「自分のできることを全力でやるだけですね」。渡辺は14年のAFC U-16選手権でアジア予選敗退を経験しているだけに、その悔しさもぶつけてU-20W杯切符獲得に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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