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[プレミアリーグEAST]望月4戦連発も4試合ぶり黒星、Jユースカップでは「平岡さんを優勝監督に」

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後半5分、清水エスパルスユースはMF望月陸が4試合連続となるゴール

[9.25 高円宮杯プレミアリーグEAST第14節 大宮ユース 3-2 清水ユース NTT東日本志木総合G]

 清水エスパルスユースは立ち上がりの2失点が痛かった。CB立田悠悟(3年)が負傷した影響も大きかったが、MF望月陸(3年)は「前半から相手にボール持たれた瞬間引いちゃって自分たちの特長である前へというプレーができなかったです。最初からできるようにしなければいけない。悠吾がいないと厳しいところがあったんですけど、そこはチームなんでカバーしなければいけない部分。またこういう色々なアクシデントがあると思うんですけど、みんなでカバーできるようにしなければいけないと思います」。守備の柱の不在で立ち上がりもあって立ち上がり引いてしまったこと、また主軸の穴を全員で補うことができなかったことを反省していた。

 それでも2点を奪い返し、大宮ユースを追い詰めた攻撃は見事だった。0-2の後半5分、MF佐野皓平(3年)がDFラインの背後へ落としたボールを望月が絶妙なコントロール。このファーストタッチでGKをかわして左足で4戦連発となるゴールを決めた。特に後半は勇気を持ってボールを繋ぎ、中盤の選手たちが前向きにプレーしたことでチャンスの数が増加。そして「やらなければいけない。3年生というのもあるんですけど、自分がやらなければいけない」という望月の絶妙な動き出しやFW中野優太(3年)の仕掛けなどからチャンスを作り出した。そして後半42分にはMF鈴木魁人(2年)が獲得したPKを望月が右足で決めて2-3としたが、反撃はあと一歩届かず、4試合ぶりの黒星となった。

 プレミアリーグの優勝は厳しい状況に。選手たちは来月開幕するJユースカップで日本一に挑戦する。夏のクラブユース選手権では準優勝。だが、選手、コーチングスタッフたちは実力だけでファイナリストになったのではないと感じている。平岡宏章監督は「夏は勢い、チーム一丸という言葉で行くことができた」と語り、望月も「勢いとか運もあった。実力だけで勝ったのはあまりなかった。質とか高めていかないと今後勝てなくなっていくと思います」と分析する。

 質を向上するため、努力し続けること。またクラブユース選手権得点王のMF滝裕太ら下級生がさらに突き抜けてくることも期待されている。望月は「チーム全体の協力とか団結は良くなってきている。あとはサッカーの質がよくなっていけば。Jユースカップでは平岡さんを優勝監督にしたい」。質を少しでも高め、アクシデントをカバーするだけの自力をつける。そしてJユースカップで必ず、夏の悔しさを晴らす。
 
(取材・文 吉田太郎)
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