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[CL]香川ベンチ外のドルト、2度のビハインド追いつき王者レアルとドロー

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後半42分、同点ゴールを決めたMFアンドレ・シュールレが歓喜の雄叫び

[9.27 欧州CLグループリーグ第2節 ドルトムント2-2R・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は27日、グループリーグ第2節1日目を行い、MF香川真司の所属するドルトムント(ドイツ)はホームで昨季王者のレアル・マドリー(スペイン)と対戦し、2-2で引き分けた。公式戦4試合連続でベンチスタートが続いていた香川はベンチ外。負傷の影響でベンチ入りしなかった10日のライプツィヒ戦以来、今季公式戦2度目のメンバー外となった。

 互いに初戦を白星で飾った両チームの対戦は序盤から激しい攻め合いとなった。レアルは前半3分、FWクリスティアーノ・ロナウドがゴール正面から直接FKを狙うが、GKロマン・ビュルキがセーブ。ドルトムントも直後の4分にMFゴンサロ・カストロが中央やや左から右足で直接FKを蹴ったが、GKケイラー・ナバスが弾き出した。

 均衡が破れたのは前半17分。レアルは中央のMFトニ・クロースが右サイドのMFハメス・ロドリゲスに展開し、スルーパスをMFガレス・ベイルがヒールで落とす。これがDFマティアス・ギンターに当たってこぼれたところをC・ロナウドが右足でゴール左隅に蹴り込み、2戦連発となる先制点を奪った。

 1点を追う展開となったドルトムントだが、ここから攻勢に出る。前半25分、FWピエール・エメリク・オーバメヤンからパスを受けたMFウスマン・デンベレが右サイドからPA内に切れ込み、左足を振り抜いたが、ゴール上へ。同34分にはデンベレの右CKにDFソクラティス・パパスタソプロスが頭で合わせたが、GKのセーブに遭った。

 それでも前半終了間際の43分、ドルトムントはゴール前絶好の位置でFKを獲得すると、MFラファエル・ゲレイロが左足で強烈なキック。ナバスが弾いたボールは目の前のDFラファエル・バランに当たってゴール方向に跳ね返り、素早く詰めたオーバメヤンが押し込んだ。

 1-1の同点に追いついて後半に折り返すと、立ち上がりはドルトムントが立て続けにチャンスをつくった。後半6分、デンベレが鋭い切り返しから右足でシュート。その直後にもオーバメヤンが際どいシュートを打ったが、GKの好守に阻まれる。後半13分にはMFマリオ・ゲッツェに代えてMFアンドレ・シュールレを投入。左サイドハーフで先発していたゲレイロが左インサイドハーフにポジションを移した。

 レアルもカウンターからドルトムントゴールを脅かし、徐々に流れを引き寄せると、後半23分、左CKからショートコーナーでつなぎ、C・ロナウドがファーサイドへクロス。FWカリム・ベンゼマのシュートは右ポストを叩いたが、跳ね返りをバランが押し込み、2-1と勝ち越しに成功した。

 再び1点ビハインドとなったドルトムント。後半28分、デンベレに代えてMFクリスティアン・プリシッチ、同32分にはゲレイロに代えてMFエムレ・モルを投入し、交代カードを使い切る。同38分、プリシッチ、モルが立て続けに決定的なシュートを放つが、ナバスが好セーブを連発。それでも後半42分、プリシッチがドリブル突破から右クロスを上げると、ファーサイドに抜けてきたボールをシュールレが左足で振り抜き、ゴール左上に叩き込んだ。

 土壇場で同点に追いついたドルトムントは2度のビハインドを跳ね返し、昨季王者と2-2のドロー。F組本命同士の注目の一戦は互いに譲らず、勝ち点1ずつを分け合った。

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