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[ADIDAS CUP 2016 in TOKYO]流通経済大柏、清水桜が丘の猛攻しのぎ終了間際に千金決勝点

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流通経済大柏は後半39分にDF三本木達哉(2年)が挙げたゴールによって清水桜が丘に勝利した

[10.1 ADIDAS CUP 2016 in TOKYO 流通経済大柏1-0清水桜が丘 流通経済大フットボールフィールドA]

「アディダスカップ 2016 in TOKYO」は1日、大会2日目の15試合を行った。流通経済大フットボールフィールドAで行った第3試合では、流通経済大柏高(千葉)が清水桜が丘高(静岡)を1-0で下した。

 これまで仙台、大阪、福岡、そして沖縄で開催してきたアディダスカップ2016はグループリーグを行ってから決勝トーナメントに進むという方式が執られてきたが、東京大会は順位は決めず、交流試合の意味合いが強い。ただ首都圏開催、そして全国高校選手権予選に向けた最後の調整の場とあって、最高レベルの出場校が集い、火花を散らしている。

 チャンスの数では清水桜が丘が圧倒的に上回っていた。しかし流通経済大柏は高い集中力で清水桜が丘の攻撃を跳ね返し続ける。そしてスコアレスで折り返した後半、流通経済大柏は少ないチャンスの中で先制の機会を虎視眈々と狙うと、同20分に左サイドを崩したMF笹岡款太(2年)のクロスをFW麻生祐貴(1年)が頭で合わせたシュートは枠を捕らえなかったが、終了間際の同39分、右サイドでボールを持った後半開始から途中出場したDF三本木達哉(2年)がゴール前に侵入。落ち着いてゴールに流し込み、値千金の決勝点を奪った。

 指揮を執った川本峻輔コーチは第1試合で戦った綾羽戦の敗戦(●2-4)が、この試合の勝利に繋がったと話す。ただし「上手く立て直してくれた。ゲームの中で上手く成長してくれている」とイレブンの修正力を称えるも、「勝ち切ったのは選手の能力ですが、相手がかなり個の力で上回っていた」と課題も挙げる。そして「もっとトレーニングを積んでレベルアップしないといけない」と更なる成長を期待していた。

 一方の清水桜が丘は、流通経済大柏ゴールに迫りながらも、無得点で敗れた。さらに前半途中にはFW加藤維吹(1年)が負傷退場するなど、後味の悪い試合になってしまった。試合を見つめた大滝雅良監督は「個人がどうゲームと捕らえるのか。ゲームというのは文章を書くのと一緒で起承転結が大事。だけどこの子たちはまだ、その場しのぎのサッカーしかしていない」と厳しい表情で振り返っていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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