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[プレミアリーグEAST]青森山田の大器、2年生MF郷家が能力の高さ表現する2発

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後半33分、青森山田のMF郷家友太が2点目のゴール

[10.1 高円宮杯プレミアリーグEAST第15節 横浜FMユース 4-3 青森山田高 横浜市三ツ沢公園陸上競技場]

 青森山田高は敗れたものの、後半に2度勝ち越しゴールを奪った。その2得点を決めたのはいずれもMF郷家友太(2年)。180cmの大型でロングスローを連発する身体能力の高さとスキルの高さを併せ持つMFは大熱戦で存在感を示した一人だった。

 1-1に追いついて迎えた後半13分、青森山田は右サイドから交代出場のFW鳴海彰人がクロスを上げると、ファーサイドで構えた郷家が右足ダイレクトでゴールヘ押し込む。「上手く流れてきたんですけど、難しいボールだった。でも、しっかり面で合わせられたので良かった」という一撃で同点ゴールをもたらした郷家はさらに2-2の後半33分に再び勝ち越しゴール。右サイドを縦に突いたMF嵯峨理久がエンドラインすれすれの位置からクロスを上げる。「あの状況ではニアはないと思ったのでファーで合わせました」という郷家のDF上から叩きつけるようなヘッドがゴールを破って3-2となった。

 2点目はその身体能力を遺憾なく発揮したゴール。今年は自身が周囲と差をつけるための武器と感じている運動能力の高さをより表現できるようになったと感じている。「ジャンプ力とかスローインとかもそうなんですけど高校に入ってから成長出来たと思います。きょうは本当に自分の良さが出ていたので、めったにないですけど2点取れるのは」。一方で課題は声やチームの雰囲気を変える部分。逆転負けしたこの日も含めて、まだ本人はチームに影響力を与えるほどの存在になれていないと感じている。この後は下級生だけで臨む新人戦があり、「キャプテンシーを持って声をかけていく。中断明けには一個上の先輩にももっと言えるように」と誓っていた。

「青森山田には全国制覇という目標で来た。あと3試合勝てば手が届く所にある。全部勝って優勝したい」という2年生MF。来年、間違いなくチームの大黒柱になるであろう大器はまず今年、プレミアリーグEAST、チャンピオンシップ優勝を勝ち取るつもりでいる。

(取材・文 吉田太郎)
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