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[プレミアリーグEAST]AFC U-19選手権に臨む青森山田GK廣末「一丸になって、世界に向かっていかないといけない」

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[10.1 高円宮杯プレミアリーグEAST第15節 横浜FMユース 4-3 青森山田高 横浜市三ツ沢公園陸上競技場]

 青森山田高のU-19日本代表GK廣末陸(3年、FC東京内定)はAFC U-19選手権バーレーン2016に臨む前のラストゲームで白星を収めることができなかった。前半から相手にポゼッションを許す展開となったが、世代を代表する守護神はゴール前で存在感。セットプレーを的確なパンチで跳ね返し、またDFの背後を突いてくるボールに対しては守備範囲広く対応した。そして自慢のキックは前線、ハイサイドの選手へピンポイントで到達。その弾道、飛距離にアウェーの観衆たちも驚きの声を漏らしていた。

 DFのオウンゴールを含む4失点にはもちろん納得していない。だが、それ以上に経験の浅い選手が最終ラインに入った中で全員でカバーできなかったことを反省していた。「緊張もあったと思うんですけど、周りが変えてあげられなかった。一人ひとりが人のために取り組んでいないというのが見えた。全員の責任だったと思います」。首位チームを最後方で支える守護神が感じた敗因。チームは依然、悲願の初優勝に近い位置にいるが、廣末は強く引き締める。「2回勝ち越して追いつかれるのはこのチームの甘さだと思いますし、このままでは優勝できないと思いました」。この日出た甘さ、チームのために戦う部分を改善しなければ目標に到達することはできない。11月下旬のリーグ再開までにチーム全員で取り組んで、頂きへ挑戦する。

 試合後にチームを離れた廣末は、3日からU-19日本代表のAFC U-19選手権直前合宿に参加。そして最大10月30日に行われる決勝までAFC U-19選手権を戦ってくる。「チームには凄く申し訳ないですけど、自分も向こうで一皮剥けてきたいというのと、世界に行きたいと思っている。代表のチームの方でも一丸になって世界に向かっていかないといけない。優勝は間違いなく全員が向かっていかないといけない」。GK小島亨介やGK若原智哉とのレギュラー争いを経て、ピッチに立てばチームを勝たせること、4枚の世界切符獲得に集中する。「とにかく自分がやれることをしっかりやるだけなので、一回一回のトレーニングを大事にやっていきたい」と力を込めた。

 U-19日本代表として、プロ入りを決めたGKとして注目を浴びる中での秋冬のシーズンとなる。その中で廣末はいつも通りに、を強調。「色々な人の期待の声とかあるんですけど、自分がやることは変わらない。それが結果に繋がればいい。いつも通りにやっていきたい」。いつも通りにゴールを守り、チームの勝利に貢献すること。それが自分の役割と考える信念はブレない。

(取材・文 吉田太郎)
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