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「“自分が決めて勝たせる”くらいの気持ち」でアピール狙うFW小林悠

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A代表初ゴールでアピール狙いたいFW小林悠

 川崎フロンターレの絶対的な存在の1人であるFW小林悠。第2ステージ第1節から7試合連続ゴールを記録するなど、ここまで15ゴールを挙げて得点ランクで日本人トップタイに立ち、J1リーグで年間首位争いを繰り広げるチームを力強くけん引。しかし、日本代表ではなかなか出場機会をつかめず苦しい状況が続いている。

 1か月前のW杯アジア最終予選初戦を前に、小林は「準備をしていない選手にチャンスは巡ってこない。どういう状況でも切らさずにやり続けたい」と黙々とトレーニングをこなし、虎視眈々と出場機会を伺っていた。そして、第2節タイ戦では後半40分から、わずか5分という限られた時間ではあったものの、ピッチへと送り込まれてチームの2-0の勝利に貢献した。

 川崎Fでは不動のレギュラーながらも、日本代表では出場機会が与えられても途中出場が多く、求められる役割も異なる。しかし、「チームがリードしている状況ならまずは守備から入らないといけないし、得点がほしい状況ならドンドン背後に抜け出してゴールを決めるのが仕事」と途中出場した際の自らの役割を十分に理解している。

「自分が試合に出たときにどういうプレーをするかをイメージしながら、しっかり準備するのが大事」

 だが当然、先発へのこだわりはある。「チームの勝利が大事」と前置きしつつも、「『自分が決めて勝たせる』くらいの気持ちでやらないとチャンスは回ってこない。今までよりも強く意識していきたい」。猛アピールのためにも、チームを勝利へと導くA代表初ゴールを狙う。

(取材・文 折戸岳彦)

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