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“俺を使え”と思っていたら…実践こなし合流の長友「全然問題ない」

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9月のW杯予選は負傷のため不参加となったDF長友佑都(インテル)

 準備は万端だ。たとえ、所属クラブでの出場機会が限られていようとも、日本代表DF長友佑都は「コンディション的に全然問題ない」と言い切った。

 所属するインテルではリーグ戦で開幕スタメンを飾ったものの、その後はピッチに立つ機会をなかなかつかめていない。しかし、9月15日のヨーロッパリーグにフル出場し、代表合流直前に行われたセリエA第7節ローマ戦では「『俺を使え』と思っていたら、その気持ちが通じた」と後半17分からピッチへと送り込まれ、約30分間プレー。30分という限られた時間だったが、実践をこなして日本代表へと合流した。

 そして、「試合に出ていないとき、どのような補足トレーニングをしないといけないかを完璧に把握している」とバヒド・ハリルホジッチ監督が信頼を寄せるように、長友は出場機会が得られない中でも「試合を想定してハードなトレーニングができている」とコンディション調整に余念がなかった。

 1か月前のW杯アジア最終予選のスタート時には、メンバーに招集されながらも負傷のため不参加となり、チームはUAEに1-2で敗れて黒星スタートを切った。「ホームの初戦で負けるとは考えもしなかったので、スタートとして予想外。ホームで負けるのはあってはならないと思う」と厳しい言葉を並べながらも、「ただ、まだ最終予選の残り試合はあるし、残りの試合をしっかり勝っていくことだけを考えたい」と前だけを見据える。

 UAE戦、タイ戦ではDF酒井高徳が左、DF酒井宏樹が右SBを務めたように、SBのポジション争いも激しさを増している。「代表というのはポジション争いがあるのが当然だし、誰が出るかは監督が判断するもの。ただ、試合に出るためにハードなトレーニングをしてきた」。ピッチ上で自らの存在価値を改めて証明しようと、静かに闘志を燃やす。

(取材・文 折戸岳彦)

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