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指揮官の“変化”“歩み寄り”を感じる麻也「信頼に勝って応えたい」

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指揮官からの信頼を感じているDF吉田麻也

 自分たちが置かれた状況はよく分かっている。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は「追い込まれているのは間違いない。1敗している分、プレッシャーはいつも以上にある」と認める。9月1日のUAE戦(1-2)でまさかの黒星スタート。続くタイ戦(2-0)に勝って1勝1敗の五分に戻したとはいえ、6日のイラク戦(埼玉)も絶対に勝ち点3が必要な一戦だ。

 最終ラインには不安要素もある。最終予選は累積2枚で次戦が出場停止になるが、UAE戦で吉田とDF酒井宏樹、タイ戦でDF森重真人とGK西川周作がイエローカードを受けており、4バックにGK含めた5人のうち4人が累積リーチの状態だ。

 ましてや次戦は敵地でのオーストラリア戦(メルボルン)。イラク戦で不要な警告は受けたくないが、吉田は「DFライン3人とキーパーがもらっているので、慎重に行かないといけないけど、自分たちのピンチでファウルをすると、イエローカードになる。その前にカウンターの芽を摘むことが大事になる」と、未然にピンチを防ぐ重要性を強調した。

 UAE戦の教訓もあり、今合宿ではミーティングの回数を減らし、トレーニングの強度も落とすなど試行錯誤を続けているハリルホジッチ監督。「ザックさんもアギーレさんもそうだったけど、アジアでの戦いの難しさを予選を通じて学んでくれる。アジャストしてくれていると思う」と、柔軟に対応しようとしている指揮官への変わらぬ信頼を口にした。

「1年以上、一緒に過ごしてきて、日本人にどういうアプローチをするのがいいか理解してくれている。一方的に要求するのではなく、僕らの要求にも耳を傾けてくれている」。選手に歩み寄る指揮官の“変化”も実感している麻也。「選手を信頼して、そうしてくれていると思うし、その信頼に勝って応えたい」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

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