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連敗スタートのイラクを警戒する酒井宏「イラクはあとがないので未知」

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練習メニューをこなすDF酒井宏樹

 相手の出方は読み切れない部分もある。6日のW杯アジア最終予選で対戦するイラクはオーストラリアに0-2、サウジアラビアに1-2で敗れ、2連敗中。引いて守るのか、アウェーでも勝ち点を目指して前から来るのか。日本代表DF酒井宏樹(マルセイユ)は「イラクはあとがないので未知」と、背水の相手を警戒した。

「僕らのペースで進めていかないと。ホームなので、内容的に圧倒しないといけない」。9月1日のUAE戦はホームで1-2の敗戦。2度も同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。「守備陣として失点ゼロで終わることは絶対」と話す酒井宏が警戒するのはやはりカウンターだ。「相手が何枚、前に残してくるかを見定めて、(吉田)麻也くんだったり、モリくん(森重)だったり、みんなで支えあっていかないといけない。俺らが何枚残るか、しっかり状況判断しながら進めていきたい」と、戦い方をイメージした。

 右サイドバックでの先発が濃厚で、セリエAのウディネーゼでプレーする左SBのDFアリ・アドナン・カディムと同サイドで対決する可能性もある。リオ五輪にも出場したレフティーは14年9月のアジア大会でもU-21日本代表と対戦し、直接FKを含む2得点を決めている。「キー選手になると思うけど、そこを抑えてイニシアチブを取れれば、優位な試合展開にできる」と、相手の強みを消すことで自分たちのペースに持ち込むつもりだ。

「勝たなきゃいけない。それだけです。いい準備ができていると思うし、やれることはやっている。あとは結果がついてくるだけ。それを祈って、全力でやります」。2試合連続でホームで勝ち点を取りこぼすわけにはいかない。11日のオーストラリア戦(メルボルン)を含め、「勝ち点4じゃ足りない。勝ち点6を取れるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)

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