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清武、原口、蛍…同世代活躍で自虐の高徳「俺は何してるんだろ」

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左サイドバックで先発したDF酒井高徳はセットプレーから失点に絡んでしまった

[10.6 W杯アジア最終予選 日本2-1イラク 埼玉]

 同世代の活躍がうれしくもあり、悔しくもあった。先制点のFW原口元気、決勝点のMF山口蛍、2得点を演出したMF清武弘嗣はいずれもロンドン五輪世代。同じくその一人であるDF酒井高徳(ハンブルガーSV)は自分たちの世代が下から突き上げていく必要性を唱えつつ、「なのに失点に絡んで、俺は何をしているんだろって」と自虐気味に苦笑いを浮かべた。

 日本の1点リードで迎えた後半15分、イラクは左後方からMFアハメド・ヤシーン・ゲニがゴール前にFKを蹴り込むと、MFサード・アブドゥルアミールが酒井高に競り勝ち、ヘディングシュートをゴール左隅に叩き込んだ。「自分のミスで追いつかれた」。そう唇をかむ酒井高は「セットプレーは修正するというより、しっかり人に付くしかない。選手との距離を詰めて、しっかり寄せないといけない」と、自らに言い聞かせた。

「成長の過程に失敗は付き物。(ロンドン五輪世代が引っ張っていくという)自覚を忘れずに、やり続けることがプロとして大事」。そう前を向く先にはグループ最大の難関が待っている。アウェーでのオーストラリア戦。ここ3試合は左サイドバックで先発しているが、その大一番は右サイドバックでの先発となりそうだ。

 DF酒井宏樹がこの日累積2枚目のイエローカードを受け、次戦が出場停止となったためで、「その準備はしたい」と、当然、承知の上だ。「チームでも右をやっているので、そういった意味では特に問題ない」と頼もしいユーティリティープレイヤーは「どんな状況であれ、次の試合も絶対に勝ち点3を取りたいゲーム。いい準備をして、今度は右で攻守に存在感を出したい」と、名誉挽回となるプレーを誓った。

(取材・文 西山紘平)

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