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オランダでの成長を見せる!! DF太田「ベンチで見るために来たわけじゃない」

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虎視眈々と出場機会を伺うDF太田宏介

 15年12月、DF太田宏介はオランダのフィテッセに新天地を求めた。加入後はレギュラーとしてシーズンを過ごしたものの、日本代表に招集されない時期が続いた。しかし、9月のW杯最終予選で約1年ぶりに復帰すると、今回の10月シリーズにも引き続き代表に招集された。

 フィテッセ移籍以降、代表でのプレー経験がない。だからこそ、ピッチ上で成長した姿を見せることを待ちわびている。「個人としても移籍してから、代表でまだ試合に出ていないので、試合に出れるようにアピールするのが大事。応援してくれる人たちのためにも、プレーする姿を見せたい」と意気込みを示した。

 SBは緊急事態に陥っている。イラク戦でイエローカードを受けたDF酒井宏樹(マルセイユ)は累積警告で11日のオーストラリアが出場停止となり、クラブに戻ってのコンディション調整が優先されてチームを離れた。さらに、DF長友佑都(インテル)が7日のトレーニング中に接触して頭を打ち、早めに練習を切り上げた。病院での検査結果次第だが、オーストラリア戦に影響が出る可能性もある。

 2人を除けばSBを本職とするのは、イラク戦で左SBの位置に入ってフル出場したDF酒井高徳(ハンブルガーSV)と太田のみ。燃えないわけがない。「(長友の状況は)まだ分からない」と話しつつも、「ただベンチで試合をみるためにここに来ているわけではない。いい準備をして、ピッチに立てば日本の勝利に貢献したい」と力強く語った。出場機会が巡ってきたときに、オランダで成長した姿を見せるため、黙々と準備を進める。

(取材・文 折戸岳彦)

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